印・ベンガル地方で農業従事者8名が自殺…ジャガイモの供給過剰による価格下落苦に

エマージング・マーケット インド・南アジア

ジャガイモの供給過剰による価格の下落を苦にしたベンガル地方の農業従事者が自殺に追い込まれているとタイムズオブインディアが伝えた。

その価格は1キログラムあたり3ルピーから4ルピーまで暴落しており、将来が絶望視されている。

2013年のベンガル地方ではジャガイモの収穫量が850万トンと豊作だったがインド国内全体では最大のジャガイモ生産量を誇るUP州の不作により価格が不安定であった。ここに生産量第2位のベンガルが参入することで解決を見た。

しかしベンガル州ママタ・バナルジー首相は州内でのジャガイモ不足を懸念し、州外での販売を禁止したため、コルカタ周辺での価格は安定していたものの、オディシャ州やジャールカンド州などでは1キログラムあたり35ルピーを超えるほど価格が高騰した。

それでもこの年にはジャガイモ農家にとって利益が発生していたため、ベンガル州の農家はさらに収穫量を増やそうと作付け面積を増やし収穫量は1000万トン増加した。

これに対しオディシャ州など周辺の州は、2013年の経験から州内でのジャガイモ生産量を増やし、ベンガルに頼らずに済むようになった。

このことによりベンガル州のジャガイモが過剰供給になり、価格が下落すると同時に大量の在庫を抱えることになった結果、農業用地の賃料を払えずに自殺に追い込まれる農家がベンガル州では今までに8名確認されている。

編集部

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「トランプさん、これ買います」最新の4ドアマッスルカー『チャージャー』発表に「めっちゃかっこいい」と高評価の声
  2. ヤマハのEVスクーター『JOG E』が約16万円で登場!「手に入りやすい」「50ccより安い!」など注目集まる
  3. 「ホンダ、やるな!!」さらに個性を強めた改良版『N-ONE』にSNS興奮! RSの進化に「6MTの660ccは貴重」の声も
  4. 365万円で買えるMINI登場!「土偶みたいな顔しとる」「現実的な価格」などSNSでは反響さまざま
  5. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  6. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  7. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  8. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  9. ライトシステムでここまで鳴る! 床下インストールの完成形[Pro Shop インストール・レビュー]by WISTERIA 前編
  10. “全ブラック”のマイバッハ『GLS 600』は4080万円! 40台限定の「Night Edition II」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る