【上海モーターショー15】ジープのブースで体感する”2015年未来の旅”

自動車 ニューモデル モーターショー
道なき道もナビゲーション(上海モーターショー15 ジープブース)
道なき道もナビゲーション(上海モーターショー15 ジープブース) 全 16 枚 拡大写真

SUVの新型車ラッシュとなった上海モーターショー15。しかしオフローダーの本家とも言うべきジープのブースでもっとも目立っていたのは新型車ではなく、オブジェのようなコックピットだった。

【画像全16枚】

ステージ上にポツンと置かれたのは、インテリアのコンセプトモデル。基本的な形状は重ね合わせた薄板で構成され、ステアリングや座席、インパネのメカニズムを内蔵しているとおぼしきモジュールには本革が用いられている。

これは一体なんなのか。怪訝に思っていると、ステージ奥の大型ディスプレイでデモムービーがスタート。これを見ることで、疑問は氷解した。

ムービーは「Jeep未来之旅」というタイトルで始まり、コンセプトインテリアのディテール紹介シーンやイメージ映像とともに「自然」「工芸」「精度」「相互」「激情」「智能」という文字が現れる。前半の3項目は、ジープ車の魅力や特徴を表現したものだ。

そして後半の3項目は、ジープ車に搭載されている情報システム「Uconnect」の将来の可能性を示すものだった。コミュニケーション機能のほか、都市部でのナビゲーション「未来城市攻略」では、カメラで捉えた映像に標識や衝突防止の警告といった情報を重ねるAR機能を紹介。

その後に続く「未来旅行攻略」では、ジープならではのシーンが登場。渡河する際に水深の浅い部分を示し、深みの場所を知らせて注意を促す。また雪壁の中を走る際は、距離感を喪失して雪に衝突しないよう、カーブ外側の壁面を強調表示するといった機能が紹介された。

これらは技術的な裏付けがあるわけではないが、オフローダーだからこそ求められる機能だ。メーカーはこう問いかける。「わたしたちは世界最初のSUVブランドとして、”完璧な体験”に関する問題の範囲を考えます。今後は人とクルマ、そして世界の関係にどんな進化が起こるのでしょうか? 未来のクルマが、美しさと機能性の最適なバランスを見出すには…?」。

Uconnectがもたらすのは情報というバーチャルなもので、クルマは人がそれを取り込むためのリアルなデバイスとしての存在でもある。そしてもちろん、ここにもジープ固有の魅力が表現される。

「美しさの基準は時間の経過ともに変化するものですが、古典として確立したものは時代を超越した美を備えます。技術革新によって消えるものではありません。そして7ホールグリルや台形ホイールアーチといった要素は、昔もいまもジープの美学の符号なのです」。

こうした古典的な美学を表現するものとして、コンセプトインテリアは機能する。薄板はウォールナット、本革はコニャックレザーが使われ、工芸品のような美観と耐久性を両立。レザーに施された美しいステッチは精緻さの象徴だ。こうした空間で最新デバイスの機能も享受できることがジープの魅力となる。

「将来のジープのデザイン言語は、視覚、触覚、嗅覚、聴覚において充分な体験をユーザーにもたらすために、素材や技術、機能といった要素を全体的に統合したものになります」とのこと。

車載デバイスの先進機能をデモムービーでアピールすることは珍しくない。しかしデバイスの機能を、搭載する車両のブランドイメージに合わせて演出し、ブランドの世界観と統合することで魅力を高めるという点において、「未来之旅」は従来なかった、新感覚のプレゼンテーションだった。

《古庄 速人》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ルーミー』が10年ぶりの刷新…次期型はハイブリッド化か?
  2. “ペタッと貼るだけ”の最新「ソーラードラレコ」クラファン開始、2K高画質&リン酸鉄リチウムイオン電池搭載
  3. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  4. 日産『フェアレディZ』改良新型、フロントにZエンブレム復活・新色「雲龍グリーン」採用…573万7600円から
  5. トヨタ『GRスープラ』790台をリコール、始動しない&火災のおそれ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  5. トヨタ自動車がARグラス「MiRZA」導入、試作工程のピッキング業務を効率化…東大発のQuarkが開発
ランキングをもっと見る