KYBが発表した2015年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比25.2%減の135億9100万円と減益となった。
売上高は同5.0%増の3704億2500万円と増収だった。四輪車用油圧緩衝器、四輪車用油圧機器など、自動車向け製品販売が増加したのに加え、為替換算の効果があった。
損益では、研究開発費が増加したほか、KYB・マニュファクチャリング・チェコとKYB・サスペンションズ・ヨーロッパの製品保証引当金が増加したため、経常利益は同22.3%減の158億5200万円と減益だった。
当期純利益は子会社KYBトロンデュールの事業用資産の一部を減損処理し、特別損失を計上したことから同44.7%減の70億5200万円だった。
今期の通期業績は、北米や欧州で四輪車用油圧緩衝器の販売増を見込むため、売上高が同1.8%増の3770億円、営業利益が同0.8%増の137億円を見込む。経常利益が同9.2%減の144億円、純利益が同30.5%増の92億円を予想する。