キナバル山遭難受け、放尿写真の外国人に非難殺到…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

サバ州キナバル山で裸での放尿写真を撮影した10人の外国人登山者たちへの非難の声が、1週間後に起きた地震で多数の死者が出たことを受けて、「精霊の怒り」と考える地元民らの間で日増しに高まっている。

不謹慎な写真を撮影した外国人らは、止めようとした山岳ガイドに「愚か者」、「地獄に落ちろ」などの罵声を浴びせることまでしたという。写真がソーシャルネットに掲載された直後から地元の信仰や風習を踏みにじるものとの批判の声が一部で上がっていたが、地震によって十数人の死者が出たことから一気に拡大した。キナバル山を聖なる山とみなしている地元のカダザン・ドスン族の長老は、精霊を怒らせたとして外国人らに伝統に則って水牛10頭で贖うよう要求した。

警察は、写真をフェイスブックに投稿した人物や写真に写っていた人物を特定したと発表。8日には写真に写っていた38歳の欧州人男性を公的不法妨害罪でコタキナバル空港で逮捕した(その後保釈)。カナダ人2人が出国を禁止されたとの報道もある。このほかオランダ人やドイツ人が写真に写っていた。

写真を投稿したカナダ人には地元民を中心に多くの批判が集っているが、批判のコメントを出したサバ州観光文化環境相に対し「マレーシア政府高官はバカだ。地震と裸になった行為は無関係」などと反発。災害に心を痛める地元の心理を逆撫でする書き込みを続けている。

伊藤 祐介

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