欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは6月9日、2015年1-5月の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は18万4400台。前年同期比は3.4%増だった。
5月の市場別実績では、西欧が信用不安を抜け出し、前年同月比0.7%増の2万5300台と回復。とくに、英国が21.2%増の4500台、オランダが25.5%増の1300台、イタリアが50%増の800台と伸びる。
一方、東欧は2400台にとどまり、前年同月比は23.7%減。南米は、19%減の2600台と落ち込む。アフリカは、10.9%減の1500台と後退。アジア太平洋地域は2100台を売り上げ、前年同月比は横ばい。
車種別では、「Tシリーズ」の『T5』と、『キャディ』、『アマロック』、『クラフター』が販売の中心だった。
2014年のフォルクスワーゲン商用車の世界販売台数は44万4900台。前年比は2%増だった。フォルクスワーゲン商用車部門のブラム・スコット取締役は、「新型キャディとTシリーズに対する顧客の反応は良好」と述べている。