イスラム原理主義野党、汎マレーシア・イスラム党(PAS)の穏健・改革派が結成したイスラム平和教徒協会(PASMA)は13日、新党を設立すると発表した。野党連合・人民同盟(PR)における民主行動党(DAP)との協力関係を維持するためだという。
PASMAのパロルラジ・アハマド・ナワウィ会長は会見において、PASメンバーと支持者は、イスラム刑法問題を巡ってDAPとの間の溝が深まっていることに対して不満を募らせていると強調。まだ新党の名前は決定していないが、PASに代わる党になることを目指すとし、次の選挙において我々はさらに団結することが必要であると述べた。
新党はPASよりオープンな党となり、非イスラム教徒であっても国民全体をサポートしていくという。
PAS内部には野党連合・人民同盟(PR)における人民正義党(PKR)やDAPと連携を維持すべきとの穏健・改革派がいる一方で、イスラム刑法導入を進めようという保守派が路線を巡って対立している。
PKRのアズミン・アリ副党首は、PASMAによる新党設立構想に賛成すると表明。PRが抱える問題や方針に関して同様の考えを持っているいかなる党や人物も受け入れると述べた。
一方、DAP内にはPASMA新党とであればPR連携を維持してもよいとの意見が増えており、近く党役員会議を招集して対応について話し合う予定だ。