タンカーを海賊から奪回、8人全員逮捕 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

8人の海賊に乗っ取られてカンボジア海域を航行しているところを発見されたマレーシア籍の石油タンカー「オーキム・ハーモニー号」は、追いつめられた海賊が逃走したことからマレーシア海軍によって奪回された。

海賊は19日午前6時半ごろ、カンボジア南部のトーチュー島で逮捕された。全員インドネシア人だという。

マレーシア海事執行局(MMEA)によると、マレーシア人16人、インドネシア人5人、ミャンマー人1人からなる22人の船員は全員救出されたが、インドネシア人調理師が脚に銃撃を受けて負傷しているという。マレーシア海軍のミサイル艇「ハンダラン」にエスコートされてクアンタンに向かった。

17日に哨戒機によって発見されたオーキム・ハーモニー号はカンボジア領海からベトナム領海の方に向かって航行しており、現場に駆けつけたマレーシア海軍が海賊と人質解放交渉をおこなっていた。18日午後8時半ごろになって、海賊はオーキム・ハーモニー号の救命ボートを使って逃走を図り、マレーシア海軍の航空機や艦艇が行方を追っている。

オーキム・ハーモニー号は「RON95」ガソリン6,000リットルを積載し、マラッカからクアンタンに向けて航行していたが、ジョホール州東部コタティンギのタンジュン・セディリの30マイル沖の地点で11日午後8時50分を最後に通信が途絶えた。

哨戒機に発見された際、タンカーの船体は黒に塗り替えられ、船名の最初の「OR」と最後の「Y」の文字が消され、「キム・ハーモン」という名前に変えられていた。

ジョホール州沿岸部では昨年から、ディーゼル油やガソリンを積載した船舶や商船などをターゲットにした海賊事件が多発しており、今月4日にも「オーキム・ビクトリー号」が、ハイジャックされディーゼル油を盗まれる事件が起きている。

伊藤 祐介

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