アウディ『Q3』がマイナーチェンジした。そのユーザーは、国産ミニバンからの代替えが多いという。
Q3のユーザー層について、アウディジャパンプレセールス部商品企画マネージャーの田代友康さんは、「平均年齢45歳前後と比較的若い方が多い」という。その下取り車は「『A1』よりも多岐にわたり、傾向としては国産ミニバンからの乗り換えが多い」と話す。
「SUVでありながら、クーペルックで、(ミニバンのように)ボクシーなスタイルではないこと。そして、見栄を張った、高級車というほどの格まではいかない、エントリーのSUVに乗りたい方がQ3を購入している」と説明。
ミニバンからの代替えユーザーは、「(ミニバンは)同じような形でたくさん走っており、そろそろ子供も大きくなったことから、ちょっと違うクルマに乗りたい」という理由でQ3を選ぶという。
また、「Q3ユーザーの中で実際に岩場を走る方は多分5%もいないだろう。ほとんどが街乗りだ。実はQ3デビュー当初の全世界のカタログで渋谷の街を使っているくらいで、街乗り、都会的なSUVとして訴求している」と述べる。因みにQ3のグレードのうち最も売れているのはベースの、1.4リットル・2WDモデルである。
Q3の競合車はBMW『X1』やメルセデスベンツ『GLA』だ。田代さんは、「この2台は少し背の低い乗用車ベースのSUVであるのに対し、Q3は車高が高く、SUVとクーペを合体させたようなデザイン。つまり、Q3の方がクワトロの走行性能やアイポイントの高さなども含めて本格的なSUVと言えるモデル」とし、「ミニバンからの乗り換えを含めて、SUVとしての視点の高さは重要で、視界の良さも好評だ」と語った。