マレーシアICT協会(Pikom)は、今年情報通信技術(ICT)専門職の平均給与が月額8,278リンギとなり、昨年の7,706リンギから7.4%増加するとの予想を明らかにした。2010年の水準と比べると36%の増加となる。
Pikomのリポートによると、給与は上昇傾向にあるが、新卒者のICT専門職の人材不足は続いており、ICTセクターの雇用主の56%が採用時に適任者を雇用することが困難だと答えている。2014年、新卒者のICTセクターの従業員の平均月給は5.9%増え2,581リンギとなった。今年は2,752リンギとなると見込まれている。
チア・コックフーン会長によると、世界経済の安定化を受け2016年には更に前年比7.6%上昇予想すると予想されている。マレーシアでは改革プロジェクトや回廊プロジェクトでデジタル化が進み、ICTの専門知識を持つ人材が必要とされている。また、ICT製品や関連サービスへの投資、需要も増えている。
ICTセクターは今年、709億リンギ規模となり14.2%成長すると予想されている。4月に導入された物品・サービス税(GST)の影響は大きく受けていない。
今年は労働市場でもICTセクターが牽引役となり向こう5年間でも重要なセクターとなると見られている。2000年、ICTサービスが国内総生産(GDP)に占める割合は3.3%だったが2015年には6.4%にまで増えると予想されている。