保険のロイズがマレーシアにおけるオンショア・再保険事業ライセンスの申請を行うことが明らかになった。マレーシア政府と英国政府が7月30日発表したと7月30日付のベルナマ通信、7月31日付のザ・スター、ザ・サンが報じた。
ロイズは「ティアー1・ライセンス」を申請し、クアラルンプール(KL)に事務所を開設する計画だ。ロイズは事業ライセンス申請に向けてマレーシア当局と数カ月に渡り交渉を行ってきた。
新ライセンスの取得によりロイズはロンドンやシンガポール、ラブアンのオフショアオフィスから提供する保険関連サービスやサポートの幅を広げることが出来る。
ロイズはマレーシアで保険、再保険事業を行っている。ライセンス取得により雇用や教育機会を開拓する予定だ。また、域内においても自然災害に備えるための保険商品などを提供する。
ナジブ・ラザク首相は「ロイズによる投資判断を歓迎する」とコメント。マレーシア経済への信頼の表れでありロイズはスペシャリスト保険産業において大きな貢献をすると述べた。
ロイズはマレーシア航空MH370便、MH17便の失踪、撃墜事件の際には8億5000万米ドルの保険金支払った。アジアにおける事業はロイズの事業の12%を占めている。