【ジャガー XE 試乗】大パワーだけが高級車の証ではない…諸星陽一

試乗記 輸入車
ジャガー XE プレステージ
ジャガー XE プレステージ 全 5 枚 拡大写真

ジャガーのボトムラインモデルとなる『XE』は4気筒2リットルエンジンに200馬力と240馬力の2種のモデルを用意した。

200馬力仕様は、「ピュア」と「プレステージ」の2グレード。ピュアの場合477万円の車両本体価格、プレステージは515万円でレザーシートなどが標準装備となる。試乗車はプレステージが与えられた。

ドライバーズシートに座ると、最新のジャガーでありながらも伝統を重んじるメーカーらしく丸形メーターなど落ち着いた雰囲気にあふれている。

エンジンを始動し、走り出すとしっかりした低速トルクにあふれたエンジンであることを感じられる。組み合わされるミッションは8速のATで、6速が直結という設定。多段ミッションらしく、スムーズにシームレスにシフトアップしていく。大トルク、大パワーだけが高級車のあかしではない。この200馬力は"価値ある200馬力"だ。

乗り心地はいい。しっかりと長いストロークを持つ足まわり。標準タイヤは205/55ZR17だが、試乗車はオプションの225/45ZR18が装着されていた。それでも十分にゆったりとした乗り心地を実現しているのだから、標準タイヤにしたらさらに乗り心地は向上することだろう。

コーナリングはよく動く足を使った、しっかりと、そしてゆったりした動きが魅力。コーナーでしっかりと路面をつかみつつも、ギャップのあるときなどはサスが動き、安定した挙動を保ったままコーナリングをこなす。まさにスポーツセダンといった雰囲気にあふれたクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る