【WEC】日産、GT-R LM NISMOによるレース参戦を当面見送り

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今季のルマン24時間レースに出走した「Nissan GT-R LM NISMO」。
今季のルマン24時間レースに出走した「Nissan GT-R LM NISMO」。 全 8 枚 拡大写真

7日、日産は6月のルマン24時間レースで実戦デビューした「Nissan GT-R LM NISMO」によるWEC(世界耐久選手権)への参戦を当面見送り、主に米国での開発テストに集中する旨を発表した。

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最高峰LMP1クラス参戦車の「Nissan GT-R LM NISMO」を開発し、今季からWECおよびルマン24時間(WEC第3戦)へのワークス参戦を開始した日産/NISMOだが、開幕前にも開発拠点である米国でのテストに専念するためにルマン以前の第1~2戦を欠場した経緯があり、これが今季2度目の参戦延期表明というかたちになる。

今季のWECは8月30日決勝の第4戦ニュルブルクリンクから再開されるが、WEC公式サイト上でも日産LMP1陣営のニュル戦欠場が決まった旨が報じられている。

実戦復帰時期詳細についての言及は日産のリリースになく、「GT-R LM NISMOの開発テストを主に米国で続ける。WECに復帰する日はテストの進捗状況によって決まるだろう」とされているが、10月11日決勝の日本ラウンド、第6戦富士への参戦も現段階では微妙、どちらかというと欠場の公算が高いと考えるのが妥当だろう。

ルマンには3台のGT-R LM NISMOが参戦し、1台がチェッカーを受けこそしたものの完走認定周回数には及ばず、実質的には開発テストの延長的な実戦デビューといった展開に終始したわけだが、リリースによれば「ERS(エネルギー回生システム)の問題によりエンジンパワーのみでの走行だった」とのこと。「(これらの)問題の解決に時間を割く」ことが第4戦以降の実戦参戦見送りの理由で、陣営首脳らは以下のようなコメントで再起に向けてのテスト集中を決意した旨を語っている。

宮谷正一/NISMO代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)
「ファンの方はがっかりされると思いますが、それ以上に私たちもとても残念に思っています。私たちはレーサーであり、競いたい、そして強くありたいのです。よって、厳しい競争が待ち受けるWECで戦えるGT-R LM NISMOを準備するため、テストプログラムの続行を選択しました。最初のハードルであきらめることはありません。この困難を乗り越えたいと思います」

ダレン・コックス/NISMOグローバルヘッドオブブランド・マーケティング&セールス
「革新は痛みを伴います。私たちは他のレーシングカーとは大きく異なるLMP1マシンを現実化し、モータースポーツに革新を起こそうとしています。私たちを後押ししてくれるファンが、この革新の成功を待ち望んでいることが心強いです。ファンは、モータースポーツにこれまでと違ったものを希望しています。そのことが、強いLMP1マシンを作ろうというモチベーションになっています」

FFレイアウト採用の革新的LMP1マシンでの参戦で話題を呼んだ日産だが、現実はファンの予想以上に困難な道であったようだ。ルマンでのラップタイム水準は、実質テスト段階であったにしても、LMP1水準に足るものではなく、ポルシェやアウディとは同じ土俵に上がれていないのが実状だった。第4戦以降の欠場も、ある意味では予期された状況といえる。だが、こうなったからには戦闘力をしっかり磨き上げての復帰を期待したいところである。

《遠藤俊幸》

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