先週、ロボットアームから突き出た溶接棒が工場作業員の身体を刺し死亡させるという事故が発生したとタイムズオブインディアが伝えた。
作業員は抜け落ちた金属シートを調整しようとしたところ、ロボットに近づきすぎてしまったと見られる。
被害者はIMTマネサールにある自動車部品メーカー、SKH Metalsの従業員、ラムジ・ラール(24)で、事故後すぐに病院に搬送されたが間もなく死亡が確認された。
現場の同僚の話によると、ロボットは下から上がってくる金属シートを溶接するよう事前にプログラムされていた。1枚のシートが抜け落ちてしまったため調整しようと後ろから近づいた。
その時、プログラムによって動いていた溶接棒がラールの腹部を刺したと伝えられる。
また他の同僚によれば、ラールがロボットに前から近づき、シートを調整するためにかがんだ姿勢を取らなければ事故は起きなかっただろうと話している。
マネサールは、デリー郊外にある工業団地でホンダ2輪、マルチ・スズキなど日系企業も多いエリア。
スズキ・マルチ暴動事件(2012年7月)が発生した工業団地でもある。