2年目のVAIO、米国とブラジルでPC販売へ

自動車 ビジネス 企業動向
VAIOのPC
VAIOのPC 全 1 枚 拡大写真

VAIOの大田義実社長は8月19日、6月の社長就任後初めて記者会見を開き、海外展開を始めると発表した。まずは米国とブラジルでPCの販売を開始する。

VAIOは昨年7月、ソニーのパソコン部門が独立して誕生した会社で、国内でのPC事業に集中していた。しかし、商社出身の大田氏が社長就任後に方針転換、「これからは会社の中身、稼ぐ力をつくり、飛躍への布石を敷いていきたい」と海外展開をすることになった。

米国では、流通業者のトランスコスモスと販売代理店契約を結び、「VAIO Z Canvas」を同社のサイトを通じて10月から販売する。また、マイクロソフトとも提携し、同社の店頭やオンラインでも販売を開始する。

一方、ブラジルでは全く違った手法を採る。同国のPC最大手のポジティーボ・インフォマティカとパートナー契約を結び、VAIOが設計したVAIOブランドのPCをポジティーボが製造・販売する。販売機種は今後詰めるが、比較的安い機種になる見通しで、数量をさばくことによって、ロイヤリティ収入の拡大を目指す。

大田社長は「身の丈に合った形でリスクをきちんと管理しながら進出する」と話しており、海外の有力パートナーと組んで海外展開を行う方針にしている。「今後についても、アジアを中心にパートナーを探して展開していきたい」と語った。

ただ、PC市場はスマートフォンやタブレットに押されて厳しい環境が続いている。その中で、海外経験豊富な大田社長がどのような舵取りをしていくか注目される。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「カッコよすぎ!」改良版レクサス『IS』お披露目にSNS興奮!「セダンを出し続けてくれて感謝」の声も
  2. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、2025年度グッドデザイン賞に…『デリカミニ』と『デリカ』も部門賞
  3. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  4. 日産ブースはマンガ文化に着想、主役は『エルグランド』新型…ジャパンモビリティショー2025
  5. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る