ドイツの高級車メーカー、BMWは9月15日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー15において、新型『7シリーズ』を初公開した。
7シリーズは、BMWのフラッグシップサルーン。メルセデスベンツ『Sクラス』や、アウディ『A8』、ジャガー『XJ』、レクサス『LS』などと競合してきた。新型は、6世代目となる。
新型7シリーズの大きな特徴が、カーボンファイバーなどの素材を積極採用することによる軽量化。大幅な軽量化を実現した大きな要因が、電動化技術に特化した新ブランド、「i」の技術を応用したカーボン構造。これに、CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)を組み合わせることで、先代比で最大130kgの大幅な軽量化を果たした。
数多くの先進装備が導入されているのも、新型7シリーズの特徴。中でも、「リモート・コントロール・パーキング」をオプションで用意。車を自宅ガレージなどに止める際、ドライバーは車から降りる。そして、キーを操作すれば、無人状態の車両が、極めて低速だが、自動でガレージ内に駐車してくれる。この逆に、ガレージから、遠隔操作で車両を引き出すことも可能。BMWは、「量産車としては世界初」と胸を張る。
また、新型7シリーズの「iDrive」には、「ジェスチャー・コントロール」を採用。これは、新型7シリーズが、BMW初となる装備。ダッシュボード中央のモニターに触れることなく、指の動きによって操作する。
ジェスチャーで操作できるのは、オーディオの音量コントロールや、携帯電話の着信の許可および着信拒否など。オプションで、さらに多くの操作が、ジェスチャーで可能になる。新型7シリーズでは、iDriveの操作を歴代モデルで初めて、タッチパネルで行えるようにした。
パワートレインでは、ガソリンエンジンが進化。「740i」が新世代の3.0リットル直列6気筒ターボで、最大出力326ps。「750i」は4.4リットルV型8気筒ターボの改良版で、最大出力450hpを発生する。