シドニー&メルボルン…豪2大都市の住宅ブームに息切れ
エマージング・マーケット
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史上最高値圏で推移してきたオーストラリアの2大都市の住宅価格が、8〜9月頃をピークに天井を打った可能性が高まっている。建設や金融、流通、小売など裾野の広い経済効果がある住宅市況が今後落ち込むことになれば、ただでさえ足踏みしている景気を下振れさせかねない。住宅関連産業の減速に加え、住宅ローン金利の上昇も絡み、個人消費へのマイナスの影響も懸念される。
不動産価格の有力な指標である「コアロジックRPデータ住宅価格指数」によると、9月30日時点のシドニーの戸建て住宅の価格の中央値は92万ドルと前年同月比で17.6%上昇と依然高い伸びを示したものの、前月比では0.2%下落した。集合住宅(マンションに相当)も66万ドルと前年同月比12.6%の上昇と2ケタの伸びを維持したが、前月比では1.1%の上昇にとどまった。
メルボルンの住宅市況もにわかに鈍化している。同都市圏の戸建て住宅価格の中央値は63万5,000ドルと前年同月比で15.6%上昇したものの、前月比では2.6%の小幅な伸びにとどまった。集合住宅は48万ドルと前年同月比で3.7%、前月比で0.9%それぞれ上昇した。
史上最低水準の低金利や中国人のおう盛な不動産投資を背景に、2大都市の住宅価格は全国で突出して上昇してきた。しかし、高くなりすぎた住宅価格は来年に向けて調整局面に転じるとの見方が広まっている。オーストラリアの4大銀行が23日までに相次いで発表した金利変動型住宅ローンの利率引き上げも、住宅価格の下振れ要因になりそうだ。
2大都市の住宅ブーム、ついに息切れ!?
《Nichigo Press》
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