三菱自動車は10月28日、『アウトランダー PHEV』の燃料ホースおよびブレーキブースターに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、三菱『アウトランダー PHEV』1車種で、燃料ホースについては2015年6月9日から9月7日に製造された1901台。ブレーキブースターについては2013年2月15日から3月12日に製造された1682台。
燃料ホースについては、燃料パイプとの継ぎ手部(クイックコネクター)の嵌合作業が不適切なため、一部の車両において、クイックコネクターが正しく嵌合していないものがある。そのため、嵌合部より燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、燃料パイプと燃料ホースのクイックコネクターを正しく嵌合する。不具合は2件発生、事故は起きていない。
ブレーキブースターについては、リップシールの組付け作業が不適切なため、グリースが塗布されずに組付けられたものがある。そのため、リップシールの摺動抵抗が増大して捲れるとエアーが漏れ、最悪の場合、ブレーキペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれがある。
改善措置として、全車両、ブレーキブースターを確認し、該当するものはブレーキブースターを良品に交換する。不具合は5件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報により発見した。