米運輸省、タカタに最大2億ドルの制裁金…エアバッグ問題で

自動車 ビジネス 企業動向
タカタのエアバッグリコール対象となっているホンダ アコード(資料画像)
タカタのエアバッグリコール対象となっているホンダ アコード(資料画像) 全 1 枚 拡大写真

米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は11月3日、タカタに対して最大2億ドル(約240億円)の制裁金を科すと発表した。

この制裁金は、タカタ製エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるリコール(回収・無償修理)問題に対して、科せられるもの。タカタのエアバッグは、ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。

これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるというものだった。

今回、NHTSAとタカタは、タカタがこのリコール問題に関する制裁金を支払うことで合意。合意の内容は、タカタが2020年10月末までに、7000万ドル(約85億円)を6回に分けて支払い。さらに、タカタが一定の義務に違反した場合、最大で1億3000万ドル(約155億円)の制裁金が上乗せされる。

NHTSAのアンソニー・フォックス長官は、「今日の行動は、この問題の解決と国民の安全を守るために、NHTSAが強い意思を示したもの」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  2. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る