気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年11月20日付
●APEC首脳宣言、テロリスト渡航阻止、自由貿易推進も一致(読売・1面)
●三菱自新SUV発売延期、「RVR」3年経営戦略に打撃(読売・10面)
●新東名新区間来年2月開業豊田東―浜松いなさ55キロ(読売・37面)
●VWリコール計画、米社長「近く発表」(朝日・11面)
●景気回復で高級車続々、ロス自動車ショー(毎日・4面)
●操縦席にレーザー光、伊丹空港、旅客機着陸直前(毎日・29面)
●航空機部品に追い風、国内メーカー設備投資続々(産経・10面)
●ヴィッツHVで軽自動車に対抗、トヨタ、消費増税前後(東京・7面)
●JR東海 東海道新幹線の指定とグリーン「切符を拝見」3月取止め(東京・26面)
●ハイブリッドSUV日産。タイ生産開始(日経・9面)
●メルセデス日本を快走、1~10月販売1割増、通年最高が視野(日経・11面)
●フォードのマツダ株売却、「提携関係に影響なし」マツダ社長(日経・12面)
●マツダ新SUV北米で来春発売「CX-9」全面改良(日経・12面)
●パーク24,最高益200億円、カーシェア事業伸びる、今期営業3期ぶり(日経・15面)
ひとくちコメント
「侍ジャパン」が韓国にまさかの逆転負けで決勝進出を逃し、目覚めが悪い野球ファンも多いことだろう。その目覚めが悪いといえば、新幹線に乗って仮眠中に「切符を拝見」と耳元でささやかれると、何となくスッキリしない気分になることもある。
そんな乗客を「車内で一層くつろいでいただきたい」として、JR東海が東海道新幹線で検札(車内改札)の方法を変更するという。
1964年の開業以来、東海道新幹線では、全ての乗客に対し車掌が切符を直接チェックしてきたが、2016年3月のダイヤ改正で指定席・グリーン席の乗客に対しては基本的に車内改札を省略する。
ただ、自由席ではこれまで通り車内改札を実施するほか、切符の座席とは異なる場所に座っている乗客や、利用資格が限定されている切符を使っている場合などは、車掌が確認するケースがあるとしている。
きょうの各紙も社会面などで「東海道新幹線も検札省略」を伝えているが、車内改札を省略する理由については「予約内容を乗車直前まで変更できる会員制ネット予約『エクスプレス予約』の利用者が指定席乗客の約3割に達していること、車掌の携帯端末で座席の利用状況をより正確に把握することが可能になったため」という。
もっとも、東北・上越・北陸・秋田・山形の新幹線では、すでに原則として検札を省略している。東海道新幹線でも車掌による慇懃無礼の「切符を拝見」がようやく無くなるが、その分、スリなどの不審者やマナーの悪い乗客にも注意をうながすような巡回に時間をかけてほしいものである。