アウディ レース エクスペリエンスを日本でも開催…将来ワンメイクレースも視野に

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
アウディドライビングエクスペリエンス2016
アウディドライビングエクスペリエンス2016 全 16 枚 拡大写真
アウディジャパンは実践的な安全運転講習として、2001年より“アウディドライビングエクスペリエンス”を開催している。2016年には、新たにレースデビューを最終目的とするドライビングプログラム、アウディ レース エクスペリエンスがそこに組み込まれる予定だ。

現在日本でもサーキットを使っての様々なドライビングプログラムが行われているが、それらとアウディレースエクスペリエンスの違いについて、アウディドライビングアカデミーインストラクターマスターの田部雅彦さんは、「それらよりも、もう少し入門的なところからスタートする。また、アウディオーナーの方々がモータースポーツに親しんでいく土壌を作っていくことを目指している」と話す。そこで、まずトレーニングセッションで座学をはじめ、ドライビングポジションやステアリングワーク、ブレーキング、コーナリングといったドライビングの基本を身に付け、サーキットでのルールやマナーを習得する。そののち、サーキットトライアルでタイムトライアル形式の競技が行われ、将来的にはレースデビューが目標となる。

モータースポーツに親しむ土壌について田部さんは、「タイムトライアルの合間にラウンジでゆっくりと仲間同士で語らえるほか、パーティ形式の表彰式を行うことで、そこから自然にソサエティを作ってもらえれば」と述べる。

なぜアウディジャパンは2016年からレース エクスペリエンスの開催を決断したのか。アウディジャパンマーケティング本部部長の青木雄一郎さんは、「2016年、アウディジャパンはRS系モデルや『R8』などのアウディのスポーツブランドを拡充し、イメージを強くしていく考えがある」と話す。また、スーパー耐久や世界耐久選手権(WEC)の前座レースとして日本でもR8をベースとした“Audi R8 LMS CUP”を開催し、多くのアジア圏のドライバーが出走。その多くがアウディオーナーで、アウディ レース エクスペリエンスからスタートしていることから、「このプログラムを日本のユーザーにも活用してもらいたかった」という。

さらに、「ちょっと大げさだが」としながらも、「レースやモータースポーツを盛り上げていきたい。アウディの根幹にはレースは実験場というものなので、この思想が(このイベントを通して)深く伝わるための第一歩だと考えている」とした。

将来的には、「(時期は未定だが)国内でも自分のクルマを使った ワンメイクレースなどを開催したい」と希望を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る