【新聞ウォッチ】豊田章男社長「レクサス」を語る「二度と“退屈”とは言わせない」

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レクサス LC500とトヨタ豊田社長(デトロイトモーターショー16)
レクサス LC500とトヨタ豊田社長(デトロイトモーターショー16) 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年1月13日付

●株、年始6日続落、下げ幅1800円超に終値479円安(読売・1面)

●車販売米市場頼み、中国景気減速、原油安、雇用改善追い風(読売・10面)

●中国の新車販売過去最高、前年比4.7%増伸び鈍化日本勢は好調(朝日・8面)

●ホンダ社長工場新設「慎重に」(朝日・8面)

●車車検に「最大距離」記載、国交省来年1月から、中古車メーター巻き戻し対策(毎日・26面)

●NY原油12年ぶり安値、供給過剰感が相場圧迫(産経・1面)

●米衛星通信企業トヨタが出資、6億円(日経・11面)

●米自動車ショー大型車人気の裏で、欧米勢、エコカー開発躍起(日経・11面)

●テスラ、米でEV販売首位(日経・11面)

●自動車や電機など輸出企業、円安効果、下期目減りも(日経・15面)

●老いるバス増える火災、事故車両、製造20年前後(日経・35面)

ひとくちコメント

日本株安、原油安が止まらない。昨年末、2015年を象徴する一語に「安」が選ばれたが、まるで新年の経済情勢を占っていたとも受け取れる。

1月12日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が前週末に比べて479円下落して、年初から6営業日続けての下落となった。6営業日の下落は戦後初という。株安の背景は、中国経済の減速懸念と円高、原油安が重しとなり、反転のきっかけをなかなかつかめないでいるためとみもられる。

きょうの毎日が1面トップ記事で「東証6日続落479円安、年初から1814円下落」という衝撃的なタイトルで報じたほか、読売も「アベノミックス試練、止まらぬ株安・円高」として「さらに、株安・円高が進めば、個人消費を冷やし、企業業績に悪影響を及ぼす恐れがある」と指摘。

とくに円高になれば、トヨタ自動車の場合、1円の円高で本業のもうけを示す営業利益は約400億円押し下げられるとも言われている。今下期のトヨタの為替レートは1ドル115円を想定しており、じわりじわりその水域に迫っている。120円のマツダではすでに想定を超えた円高で、12日の株価は前週末比5%安となったほど。

そんな中、ニューヨーク原油市場は、原油の先物価格は一時1バレル=29.93ドルと節目の30ドルを割り込み、2003年12月1日以来およそ12年1か月ぶりの安値を付けたという。「原油安」はガソリン価格の値下がりになり、自動車にはメリットもある。

折から米デトロイトは自動車ショーが開幕したが、今回の日本勢は「大型車」や「高級車」をアピール。トヨタは高級ブランド「レクサス」の新型車『LC500』を豊田章男社長が直接お披露目。

きょぅの各紙が報じているが「レクサスはいい車だが退屈だと指摘されたため、レクサスを“熱い”ブランドにすると決心し、直接、リードすることを決めた。二度と“退屈”とは言わせません」と自信たっぷりに語ったという。米国での景気回復と原油安が追い風となるのかどうか、その成り行きが注目される。

《福田俊之》

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