【プロショップへ行こう】続・スピーカー装着における匠の技術 パート3…アウターバッフルの製作方法

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ダイヤトーンデモカー・Mercedes-Benz A180 Sportsのフロントスピーカー。
ダイヤトーンデモカー・Mercedes-Benz A180 Sportsのフロントスピーカー。 全 1 枚 拡大写真

“カーオーディオ・プロショップ”とはどのようなところなのかをご紹介しながら、カーオーディオの面白さについてもお伝えしようと試みている当コーナー。今月は“アウターバッフル”をテーマにお贈りしている。その3回目となる当回は、これの製作方法を解説していく。

「スピーカーの取り付け面を、内張りパネル面に揃える装着スタイル」が“アウターバッフル”であるのだが、この様式を取るためには、少々、大がかりな加工が必要となる。

どのような加工方法なのかというと、タイプは2つある。1つは、ドア内部の鉄板(インナーパネル)から立ち上げていく作り方、もう1つは、内張りパネルと一体成形させる作り方、以上の2つだ。

音質面で有利なのは、インナーパネルから立ち上げていく作り方だ。スピーカーを固定する際の“インナーバッフル”を何枚か製作して、それを積層して立ち上げていくのである。このように作ることで、スピーカーの固定がより強固に行える。足場がしっかりするので踏ん張りが効き、スピーカーが実力を発揮しやすくなるのである。

しかしながら、製作上の難易度は高い。難しさのポイントは、積層する高さを内張りパネル面にぴったりと合わせることと、最後、内張りパネルとのすき間ができないように仕上げること、以上の2点だ。“プロショップ”にとってはなんでもないことではあるが、もろもろをジャストに仕上げるには、相応の技術と経験が必要となる。

それに対して、もう1つの「内張りパネルと一体成形させる作り方」は、ドア内部の形状等の問題で、インナーパネルから立ち上げていくことが困難な場合に採用されるケースが多い。こちらでは、内張りとのツラ合わせはしやすいのだが、スピーカーを強固に固定させることが難しい。スピーカーが鉄板に対してフローティングした格好となるからだ。とはいえ“プロショップ”では、このやり方を選択する場合でも十分に対策を講じて、スピーカーをがっちりと固定していく。

このように、どちらのやり方になるにせよ、大がかりな加工を伴うこととなる「アウターバッフル」。しかしながらそれだけに効果は絶大だ。スピーカーから発せられる音をダイレクトに車内に届けられることのメリットが多大なのである。カーオーディオを極めていこうと思ったときには、いつかは「アウターバッフル」にトライしてみよう。“プロショップ”にそれを委ねれば、満足いく結果が得られることは間違いない。

さて次週は、アウターバッフルと似たスタイルでありながら、がらっとアプローチの異なる方法について解説していく。次週もお読み逃しなきように。

【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】続・スピーカー装着における匠の技術 Part.3「アウターバッフルの製作方法」

《太田祥三》

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