STマイクロエレクトロニクスと、AUTOSARソリューション向けソフトウェア・ベンダーであるARCCORE AB(スウェーデン)は、AUTOSARフレームワークに基づく車載組込みシステムの開発における、コストやリスクの低減、開発期間の短縮に貢献する戦略的提携を発表した。
AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)は、自動車メーカーや車載機器メーカーに加え、電子機器、半導体、ソフトウェアに関わる様々な企業が加盟する世界的な開発パートナーシップ。メンバー企業は、車載電子システムの導入を促進する共通規格を策定し、企業間の機能横断的な提携を通じてその実現に取り組んでいる。
今回の戦略的提携は、主に自動車の電子制御ユニット(ECU)を対象に開発されたSTの車載用32bitマイクロコントローラ「SPC5ファミリ」と、ARCCOREのAUTOSAR開発ソフトウェアを連携させるもの。SPC5を利用するSTの顧客は、合意した条件の下、ARCCOREの包括的なAUTOSAR開発ソフトウェアにアクセスできる。事前コストは不要で、ライセンス料の支払いは評価期間の終了後となる。