【AIR & BUS】伊勢の不夜城、日本三大遊郭…古市参宮街道を歩く

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伊勢神宮、内宮と外宮を結ぶ旧街道・古市参宮街道を歩く。江戸時代のにぎわいを感じる猿田彦神社や麻吉旅館へ(AIR & BUS成田発伊勢行きツアー)
伊勢神宮、内宮と外宮を結ぶ旧街道・古市参宮街道を歩く。江戸時代のにぎわいを感じる猿田彦神社や麻吉旅館へ(AIR & BUS成田発伊勢行きツアー) 全 30 枚 拡大写真

LCCと高速バスが連携した「AIR & BUS成田発伊勢行きツアー」で東京から伊勢へ。G7サミット明けの6月1日、伊勢神宮内宮前で高速バスを降り、「外宮と内宮を結ぶ最古の街道」といわれる古市参宮街道を、江戸時代のお伊勢参りのにぎわいを感じながら歩いた(写真30枚)。

「お伊勢さん」「大神宮さん」で親しまれる神宮は、天照大御神を祀る内宮、衣食住・産業などを守る豊受大御神を祀る外宮などで構成される神社。伊勢市駅前に位置する外宮と、五十鈴川のほとりにある内宮は、5kmほど離れていて、歩くと50分ほどかかる。

現在、内宮と外宮の間は、御木本道路(三重県道32号伊勢磯部線)で結ばれているが、江戸時代のお伊勢参り客はその東側の山道、古市参宮街道を行き来した。この「外宮と内宮を結ぶ最古の街道」は、江戸時代、遊郭や芝居小屋などが立ち並び、多くの人でにぎわったという。

交通安全・土地開発などの恵みを求める参詣者で混みあう猿田彦神社を経て、その西にある古市参宮街道へとすすむ。1600年代後半から存在する牛谷坂を上る途中、三重交通の路線バスとすれ違った。江戸時代から続く旧道を、伊勢市内線が毎時1本ペースで走っている。

お伊勢参りでにぎわった古市参宮街道も、現在はごく普通の生活道路というイメージ。理髪店や豆腐店、電気店、寿司屋などが点在する程度だが、寂照寺を過ぎたあたりに、江戸時代の遊郭の面影を残す旅館が現役で存在する。崖山に建つ麻吉旅館だ。

創業は1851年。古市参宮街道から谷へと続く傾斜の上に建つ5層6階のこの老舗旅館は、かつて遊郭としてにぎわった。この日は平日の昼間とあり、あたりはひっそりと静まり返っていたが、崖の途中にある渡り廊下など見て、当時の華やかなひとときを想像する。

「近世の古市は、日本三大遊郭として不夜城を誇ったが、明治期に至っても面影を残し伊勢音頭の舞台は華やかであった」(古市参宮街道資料館)

麻吉旅館から崖を下り、近鉄鳥羽線の五十鈴川駅から電車に乗る。宇治山田駅前では、三重交通のレトロな路線バスに出会った。明治期から昭和中ごろまで、このエリアを走っていた路面電車「神都線」の車体をイメージした神都バスだ。

ジェットスター・ジャパンの特別フライトGK881便で成田を10時に発ち、ウィラートラベルがアレンジした名鉄観光バスで伊勢に14時に“着地”。古市参宮街道を1時間かけて歩いても、夜行バスの出発時間まで、まだじゅうぶんに時間がある。こんどは、伊勢市駅前でレンタサイクルを借りて、下町風情ただよう新道や宮町、高柳へと向かおう。

協力:ジェットスター・ジャパン、ウィラートラベル

《レスポンス編集部》

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