インターシル、HV・EV向け12セルLiバッテリパックモニタを発売

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インターシル 12セル・リチウムイオンバッテリパックモニタ ISL78610
インターシル 12セル・リチウムイオンバッテリパックモニタ ISL78610 全 1 枚 拡大写真

米インターシル(ISIL)は、12セル・リチウムイオンバッテリパックモニタの新製品「ISL78610」を発表した。

ISL78610はセルバランシング機能と高精度の電圧/温度監視機能を提供し、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)のリチウムイオンバッテリパックを保護する。システム設計の際、ISL78610を単独のバッテリパックモニタとして使用できるほか、高精度マルチセルバッテリマネージャ「ISL78600」との組み合わせにより冗長バックアップデバイスとしても使用可能。また高い性能により、高度なISO 26262自動車用機能安全規格(ASIL)Dへの適合が可能になる。

新製品は、高精度の電圧読み取り/診断機能により、最大12セルの監視とバランシングが可能。これにより、動作が正常な範囲を逸脱していることを示す「system not OK」信号の受信ではなく、絶対的な電圧レベルの情報に基づいて決定を行うシステム設計が可能となる。基準電圧源、14ビットA/Dコンバータ、制御とデータのためのレジスタを内蔵しているほか、2Mbps SPIインタフェースを通じてマイクロコントローラに直接接続。さらに、4つの外部温度入力とともに、全主要内蔵機能に対する故障検出機能と診断機能を備えている。

ISILの新しいバッテリ監視/マネジメントICは次世代車載バッテリ・パック・システムの厳格な安全、信頼性、性能要件に適合。ISL78610とISL78600はともに、オープンワイヤ、過電圧、低電圧、過温度、セル・バランシング故障などの内部/外部故障検出機能を提供し、バッテリ・パックの故障を解消する。また、優れた過渡耐性とEMC/EMI耐性を提供する独自の通信システムにより複数のデバイスのデイジーチェーン接続が可能で、最大168セルのシステムをサポートでき、自動車メーカーによる要件を上回る性能を実現する。

1000個一括購入時の単価はISL78610が6.3米ドル(約661円)、ISL78600が7米ドル(約735エン)。ともに10mm角の64ピンTQFPパッケージで供給が開始されている。

《纐纈敏也@DAYS》

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