【日産 プロパイロット】渋滞時は停止3秒以内なら自動発進

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日産 プロパイロット搭載車(後方)の追従走行
日産 プロパイロット搭載車(後方)の追従走行 全 2 枚 拡大写真

日産自動車は7月13日、自動運転技術の「プロパイロット」を発表し、8月下旬に全面改良して発売する新型『セレナ』から搭載する計画を示した。

同日、日産追浜工場(神奈川県横須賀市)内のテストコースで試乗する機会があり、同一車線内での巡航走行や渋滞時の自動追従走行を体験した。プロパイロットは30~100km/hの範囲で速度設定し、そこを上限にクルマが前方車との車間距離を保ちながらステアリングやアクセル、ブレーキ操作をする。

これが巡航走行だが、日本メーカーでは初めてステアリング操作も自動にした渋滞時の自動走行も、なかなか秀逸だ。渋滞時に前方車が停止すると、ドライバーの操作なしで停止状態を保持、再発進は停止時間が短いとクルマが行う。停止が長めになると、ドライバーがアクセルを軽く踏むか、ステアリング内のボタンを押すことで再発進する。

同乗した開発担当技術者によるとこの操作の分かれ目は「3秒」に設定しているという。ドライバーのストレス軽減などを考慮して割り出したものだが、「間合いの良さ」が感じられる。逆に停止が長めになった場合は、ドライバーの注意力低下を防ぐうえからも、アクセル操作など何らかのアクションを求めるのは理にかなっていると思えた。

プロパイロットはあくまで「高速道路や自動車専用道での利用を推奨していく」(セレナの開発担当技術者)というが、渋滞時の自動走行は一般道でも威力を発揮しそうとの印象だった。

《池原照雄》

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