【SUPER GT 第4戦】シーズン再開、夏の3連戦突入…東北SUGO戦に人車集結

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今週末のSUGO戦からSUPER GTは実戦再開、夏の3連戦に突入する。予選は明日(23日)。
今週末のSUGO戦からSUPER GTは実戦再開、夏の3連戦に突入する。予選は明日(23日)。 全 16 枚 拡大写真

国内最高人気のレースシリーズ「SUPER GT」が3カ月弱という実戦インターバルからの再開を迎える。第4戦の予選を翌日に控えた22日、宮城県のスポーツランドSUGOには参戦マシンとチーム、ドライバーが続々と集結し、再開初戦への準備が進められた。

5月21~22日に開催予定だった大分県オートポリスでのレース(第3戦)が地震の影響で中止となったため、ゴールデンウイーク開催の第2戦富士からここまで、実戦間隔が3カ月弱も開いた今年のSUPER GT。ただし、ここからは過密日程で一気に第4~6戦(実質3~5戦目)をこなしていくことになる。今週末(7月23~24日)の第4戦SUGOの後は中1週で第5戦富士、さらに中2週で第6戦鈴鹿と、夏の3連戦突入である。

なお、中止になったオートポリス戦の代替レースは、11月の最終戦(ツインリンクもてぎ)の週末を第3戦&第8戦の2レース開催とするかたちでの実施が決まっている。また、第7戦はシリーズ唯一の海外ラウンドとなる10月のタイ戦だ。

GT500クラスは王座2連覇中の#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)が開幕2連勝。ドライバーズポイント40点でランク首位に立つ彼らは、今回のレースには80kgのウエイトハンデ(6戦目まではポイントの2倍kgという規則)で臨む。昨年まではハンデが50kgを超えた場合、50kg分はエンジンの燃料流量リストリクターの調整に振りかえるという措置がGT500クラスにのみあったが、今年は行使の上限100kgまで「直積み」。80kgの直接搭載は、高低差も大きいSUGOでかなり効くと見られる。

#1 GT-Rのロニー・クインタレッリは「確かにテストでここを走った時も特に(上りの)最終コーナーできつかったけど、まだ3戦目でほとんどウエイトを積んでいないマシンも多いことがきついんだよね。もっとシーズンが進めば、また(上位陣はウエイトハンデが)揃ってくることもあるんだけど」と語る。80kgという数字以上に、他車とのハンデ差が大きいことが大変なのだ。さすがは近5年で4回王座に就いているクインタレッリ、シーズンの流れを見る目はひときわ正確である。

重量が重いことは「タイヤの消耗にも効いてくる」と言うクインタレッリだが、さて#1 GT-Rとしては今回のSUGO戦、どういう目標で臨むのか。

「まず、今のクルマでこういう重さでレースするのは初めてだから、しっかりレースを戦いきりたい」。今後も6戦目までは80~100kgで戦う立場だけに、ここできちんとした内容のレースをすることが重要、というわけだ。そして順位的には「もちろんどんな状況でもドライバーとしては上を狙いたいけど、無理はしないで、まず10位入賞。そこから1ポイントでも多く」と話す。

今回の状況を「チャレンジ」だと言い、「どこまでいけるか楽しみ」とも言う王者クインタレッリ。荒れる展開が多いSUGOだけに、酷量トップハンデを背負って#1 GT-Rがどこまで上がってくるか、楽しみである。

GT300クラスも現在のドライバーズポイント首位は日産勢。第2戦で優勝した#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&J.マーデンボロー/ヨコハマ=YH)が21点を獲得してトップだ。後続とは僅差だが、チャンピオン経験があるベテランの星野と、全日本F3でもランク首位に立つなど進境著しい若手有望株のマーデンボロー、充実のコンビがこのままシーズンの主導権を確立していけるかどうかが焦点になろう。

夏の3連戦の初戦となる第4戦「SUGO GT 300kmレース」は、23日が公式予選、24日が決勝という日程で開催される。

《遠藤俊幸》

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