【レヴォーグ STIスポーツ】ユーザーに寄り添える内装色

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スバル レヴォーグ STIスポーツ
スバル レヴォーグ STIスポーツ 全 8 枚 拡大写真

スバル『レヴォーグSTIスポーツ』は発売前に、東京オートサロン2016でテストマーケティングを行った結果、内装についての評価は大きく2分されたという。

レヴォーグSTIスポーツの内装は、ボルドーを基調にブラックが使われている。この内装について、「これまでのSTIファンはそっぽを向いた。一方でそうではないユーザーも結構多くいた」とは、スバル商品企画本部デザイン部主査の中村真一さんの弁。「STIのことはよく知らないが、これはいいと思う。いつ出すんだと、ナチュラルにこのデザインや仕立てを見たユーザーはとても肯定的だった」と述べる。

これまでのSTIの内装のイメージについて中村さんは、「(黒に赤ステッチなど主張が強いことから)お客様がSTIに寄り添うイメージだ」と話す。しかし、「レヴォーグの色味はユーザーに寄り添えるイメージを大事にしている」。これはSTIスポーツでも同様で、「もっとお客様やファンを増やし、普段の生活の中に溶け込むくらいのデザインでないと広く理解してもらいないと思い、色味の加減と配分は相当吟味した」と中村さん。

STIであるから、「マークをどこに配分するかについては、STIとブランドイメージを崩さないルールを確認しあった。そのうえでSTIらしいレッドのイメージを使うことで、スポーツマインドを持たせながらも、普段使いのお客様に提供できるかを探った」とも。

特に、「奥様方のマインドにもフィットしないと、ご主人は良いといってもこの内装の赤は強すぎるとか、私の友達に見せられないなど、実際にいわれてしまう」。しかし、レヴォーグSTIスポーツの内装であれば、「おしゃれだと思うなど、支持してもらえるポテンシャルがあることが(オートサロンで)わかった」という。

つまり、「お客様に寄り添えるさりげなさと、気持ちいいフィーリングをどれだけ与えられるかだ。赤では鮮やかすぎ、強すぎるのでボルドーにし、STIの赤のステッチでSTIらしさも合わせて表現した」と中村さん。更に、「(ステッチは)細くてアクセントレベルなので、うるさくならないちょうどいい程度にうまく纏めることができた」と自信を見せる。

この赤ステッチが入るところは、「黒の上であってボルドーの上ではない。また、全部黒い内装の中に赤ステッチを入れるとその強さが出るが、今回はボルドーも使っているので同化作用で、ほどほどに良い強さの赤ステッチになる。これが今回の繊細な味付けで、自信作だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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