【カーオーディオ雑学】「デッドニング」概要編

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ドアへの“デッドニング”が行われているところ。
ドアへの“デッドニング”が行われているところ。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオでは、取り付けの良し悪しが音質の良し悪しに大きく影響する。そんな奥深き「カーオーディオ・インストール」に関するノウハウの数々を、ご紹介している当コーナー。今回からは新たなテーマを掲げ、新章に突入する。

新テーマとは「デッドニング」だ。今週はまず、これが何なのか、そのあらましを解説していこうと思う。

「デッドニング」が何なのかをひと言で言うならば、ズバリ「クルマのドアや天井やフロア等々の、音響的なコンディションを整える作業」、ということになる。

ちなみに“デッド”という言葉の音響的な意味は、“響きにくさ、残響の少なさ”である。そして「デッドニング」の中心的なメニューは、鉄板の共振を抑制する作業(制振とか防振と呼ばれている作業)である。つまりは、鉄板を響きにくくするわけで、それを持ってこの作業が、“デッドニング”と呼ばれるようになったものと思われる。

しかしながら現代のカーオーディオにおいては、共振を抑制することだけが“デッドニング”ではない。特に、ドア内部に行うメニューは、多岐に渡る。ここではむしろ、“スピーカーを作る”という観点で、さまざまなメニューが実践される。

なお、ドア内部に行う“デッドニング”は、カーオーディオを楽しもうとするとき、マストな作業である、とお考えいただきたい。くれぐれも、「高級なスピーカーを付けるときだけに必要な作業」とは思わないでほしいのだ。“カスタムフィット”と呼ばれるような、“簡単に取り付けられる”ことを特長としているスピーカーに対しても、“デッドニング”は不可欠だ。極論を言えば、純正スピーカーに対しても“デッドニング”を施すことで、音質は向上する。

また、5万円のスピーカーと、10万円のスピーカーがあったとする。5万円のスピーカーの取り付けにおいては丹念な“デッドニング”を施し、10万円のスピーカーの取り付けにおいては、“デッドニング”を一切施工しなかったとしよう。その両者の音を比べると、前者のほうが音が良いはずだ。つまり、“デッドニング”をしないと、スピーカーの性能を発揮させることができない、というわけなのだ。

今週は、こここまでとさせていただく。次週からは、ドア内部に行う場合の“デッドニング”の、具体的なメニュー解説を行っていく。次週以降もお付き合いいただけると幸いだ。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート4「デッドニング」#01 概要編

《太田祥三》

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