GPU開発大手のNVIDIAは、10月5日、台場で開催された「GTC Japan 2016」の基調講演にて、AIに活用できる車載スーパーコンピューター向けのSoC(System-on-a-chip)「Xavier」と自動運転車用オペレーティングシステム「DriveWorks Alpha 1」を国内向けにアナウンスした。
「Xavier」と「DriveWorks Alpha 1」は、9月28日にオランダ・アムステルダムで開催された「GTC Europe 2016」で発表されていたが、「GTC Japan 2016」の基調講演でNVIDIAのCEOジェンスン・フアン氏自ら国内向けのアナウンスを行った。
次世代の「Volta」アーキテクチャとなる「Xavier」は、8コアのカスタムARM64 CPU、512コアのGPU、新コンピュータービジョン アクセラレーター、2基の8KHDRビデオプロセッサを持つシングルチップ。現行の「Drive PX 2」と比較して高速でありながらも電力は4分の1となる20Wに抑えられる。実際に投入されるには1年ほどかかる見込みだが、AIによる自律運転を実現する上で欠かせない車載スーパーコンピューターに搭載される予定だ。
「DriveWorks Alpha 1」はNVIDIAが提供する自動運転車向けのオペレーティングシステムで、「Drive PX 2」などを搭載した自動運転車の開発効率が上がるとされる。また、自動運転車がどのように判断し動いているかを視覚化し、状況を搭乗者に把握させることも可能だ。