Appleの自動運転車開発プロジェクトは頓挫か 報道

自動車 ビジネス 企業動向
Apple (C) Getty Images
Apple (C) Getty Images 全 2 枚 拡大写真
 もはや公然の秘密となっている、Appleによる自動運転車開発プロジェクト(コード名「Titan」)。これまでも何度かそのプロジェクト進捗に暗雲が立ち込めているという噂があったが、事態はかなり深刻なようだ。

 開発組織は約1,000名の構成員から成るが、うち数百名はすでに配置転換または退社し、プロジェクト自体も、当初の自動運転車そのものを開発するものから、システムを開発する方向にシフトチェンジしているという。これは、米Bloombergが報じたもの。担当記者が、元9To5Macの記者で、Appleの内部情報に精通することで知られるマーク・ガーマン(Mark Gurman ) 氏であるということも重要だ。

 どこの組織でもそうかもしれないが、こうした方針転換の決定的な要因となったのは、リーダーシップの欠如にあったようだ。夏前に責任者交代があったことはもちろんだが、内部でマネージャー同士の争いがあったことも、問題視されている。

 シフトチェンジしたプロジェクトの最終ジャッジは、2017年後半に下されるとのこと。当初の、自動車そのものを売る計画から、システム・プラットフォームの販売に切り替えたわけだが、仮にプロジェクトがこのまま継続されても、マージン収入でどれだけ優れた基本ソフトが維持できるのかには、疑問が残る。iPhone以来のイノベーションを起こす可能性があるとも騒がれた注目プロジェクトの行方はいかに。

Appleの自動運転車開発プロジェクトは事実上頓挫か...従業員が数百名規模で離脱し、シフトチェンジ

《Tsujimura@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  2. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  3. マツダ『CX-90』、3.3ターボSに「プレミアムスポーツ」新設定…米2026年型
  4. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  5. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る