豊田自動織機が発表した2016年4~9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比16.9%減の582億円と減益となった。
売上高は同2.5%減の1兆0784億円と減収だった。受託車両生産事業は、ヴィッツ、RAV4の販売台数が減少したものの、RAV4にハイブリッド仕様が追加されたことから増収となった。エンジンは、KD型ディーゼルエンジンが減少したものの、GD型ディーゼルエンジンが増加したため、事業売上げは横ばいだった。
カーエアコン用コンプレッサーの受注台数は、欧州をはじめ北米、日本、中国、その他の各地域で増加したものの、為替換算の影響で減収となった。電子機器・鋳造品事業では、鋳造品は減少したものの、電子機器が増加して横ばい。
産業車両は、主力のフォークリフトトラックの販売が欧州を中心に増加したものの、為替換算の影響で減収となった。
収益では、グループあげての原価低減活動の推進や減価償却費の減少があったものの、為替差損や人件費増加、モデルミックスの悪化などで、経常利益は同15.4%減の843億円だった。四半期利益は同10.3%減の609億円だった。
通期業績見通しは売上高が同1.9%減の2兆2000億円、営業利益が同10.9%減の1200億円、経常利益が同6.7%減の1730億円、当期利益が同35.0%減の1190億円を予想する。