【スーパーフォーミュラ 最終戦】レース1は国本雄資が制す…初王座に大きく前進

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国本雄資はレース1を制して、王座獲得に大きく前進した。
国本雄資はレース1を制して、王座獲得に大きく前進した。 全 8 枚 拡大写真

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)最終戦鈴鹿は30日午前、2レース制の「レース1」決勝を行ない、2番グリッド発進からスタートで首位に立った国本雄資が優勝を飾った。国本はポイントランク首位に浮上、初王座獲得に大きく接近している。

決勝日も鈴鹿サーキットは好天。レース1の決勝は午前9時45分にフォーメーションラップスタート、19周のスーパースプリントで争われた。実質的にはスタート勝負ともいえる設定である。

ポールの#1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)は「80点くらいのスタート」と、わるくはない出足だったが、スタート直後に2番グリッド発進の僚友#2 国本雄資に先行され、さらに1コーナーでは外から攻めてきた予選4位の#36 A.ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)にもパスされてしまう。この一連は「他の2人のスタートが100点だったんだと思います」(石浦談)という状況だった。

そして首位に立った#2 国本はそのまま19周を駆け抜けて優勝、第5戦岡山のレース2以来となる2勝目を飾る。#36 ロッテラーは1~2秒差で食い下がり続けるも2位に甘んじ、#1 石浦は単独走行気味に3位でレース1を終えることとなった。

#2 国本雄資のコメント
「スタートは完璧でした。不安もあったんですが、昨日の夜に(チームと一緒に対策をして)解消できましたからね。スタート後のペースも良かったですし、自信をもって走れました。満足いくレース1でした」

一方、後方では13番グリッド発進のポイントリーダー #20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)が1周目に10番手、2周目に9番手まで上がる好ダッシュを見せ、最終的にはポイント圏に食い込む8番手でゴールした。しかし、#41 S.バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)をシケインで抜いた際の接触により、#20 関口は30秒加算ペナルティを受けて18位に転落、結果的にはノーポイントとなる。

10人に可能性が残っていたタイトル争いからは、レース1終了段階で、#37 中嶋一貴、#41 バンドーン、#16 山本尚貴、#19 J-P.デ.オリベイラ、#40 野尻智紀、#3 J.ロシターの6人が脱落。4人に可能性が残って、午後のレース2を迎えることになった。

■ドライバーズポイント獲得上位
31.5点 #2 国本雄資(セルモインギング)予選3位
28点 #20 関口雄飛(インパル)予選13位
26点 #36 A.ロッテラー(トムス)予選5位
24点 #1 石浦宏明(セルモインギング)予選1位
*レース1終了時。4選手はいずれもトヨタエンジン搭載。末尾の予選順位はレース2のもの。

レース2でも決勝1~8位に8/4/3/2.5/2/1.5/1/0.5点が与えられる。ポイント状況と予選順位を総合して考えると、#2 国本が初王座にかなり近づいたことになる。

レース2での優勝が王座最低条件となった#36 ロッテラーか#1 石浦が勝ったとしても、#2 国本は3位で王座を獲得できる(#1 石浦が優勝の場合は7位でいい)。予選13位の#20 関口は、最低限2位まで上がらないことには戴冠の可能性はなく厳しい状況。ただ、大逆転勝利なら自力再逆転王座となる(以上はすべて手元計算)。

国本は「ポイントリーダーになりましたが、レース2もチャレンジャーの気持ちで、強い気持ちで戦いたい」と語り、初王座に向けてもう一度、集中していく構えだ。

レース2は35周、約200kmに距離が伸び、4輪タイヤ交換義務(ドライ用タイヤでのスタート時)がある設定。ピット戦略も交えての戦いを経て、最後に栄冠をつかむのは国本か、関口か、ロッテラーか、石浦か。レース2は午後2時45分開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

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