JR東日本高崎支社はこのほど、2017年3月4日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。特急『草津』『スワローあかぎ』などの輸送体系を見直すなどの変更を行う。
上越新幹線では夕方の混雑緩和を図るため、高崎16時30分発~東京17時28分着の『Maxたにがわ412号』を新設する。これにより、東京着17時台の高崎~東京間は、北陸新幹線の列車も含め4本になる。
在来線特急は、利用実態にあわせた輸送体系に変更する。上野~長野原草津口間の『草津』は、『草津2号』を約2時間繰り下げる。また、『草津』全列車の停車駅を上野・赤羽・浦和・大宮・熊谷・高崎・新前橋・渋川・中之条・長野原草津口に統一。これにより上尾・深谷・本庄・群馬原町・川原湯温泉の各駅は通過駅になり、所要時間を最大13分短縮する。
上野・新宿~本庄・高崎・新前橋・前橋間の『スワローあかぎ』『あかぎ』は、朝ラッシュ時に熊谷6時06分発~上野7時05分着の『スワローあかぎ』を新設し、平日の『あかぎ10号』を廃止する。これにより、平日の『あかぎ』は全て『スワローあかぎ』に統一される。
また、平日朝の湘南新宿ラインで、現在は高崎始発の列車1本を前橋7時08分発に変更して運行区間を拡大。その一方、平日の『スワローあかぎ4号(現在の2号)』の運転区間を前橋~新宿間から高崎~新宿間に短縮する。上野東京ラインでは、土曜・休日に運行している2本の列車を10両編成から15両編成に変更して混雑を緩和する。
両毛線では、朝ラッシュ時に小山7時18分発~桐生8時19分発の列車を新設し、混雑の緩和を図る。その一方、高崎発~黒磯行き直通列車は運転区間を短縮して小山行きに変更する。このほか、日中はおおむね一定の間隔で運転するパターン化を進め、高崎~伊勢崎間は約30分間隔、伊勢崎~小山間は約60分間隔にする。
上越線と吾妻線の一部の列車は、運転区間を短縮して新前橋発着に変更する。高崎駅から上越線・吾妻線方面へ向かう場合、新前橋駅で乗継ぎしなければならないケースが増えることになるが、新前橋駅では高崎駅から両毛線に直通する列車に同じホームで乗り換えできるようにする。