VW、排ガス問題で米政府と和解…3.0リットルV6ディーゼルでも

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欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは12月20日、3.0リットルV型6気筒ディーゼル車の排ガス不正問題について、米国当局との間で和解に達した、と発表した。

今回の和解は、アメリカ合衆国司法省、米国カリフォルニア州、米国EPA(環境保護局)などと、フォルクスワーゲンの間でまとまったもの。この問題での和解は、2016年6月の2.0リットル直列4気筒ディーゼルエンジン搭載車に続くものとなる。

フォルクスワーゲンの排ガス不正問題は、米国で2015年9月に発覚。一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアが装着されていた。対象は、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。2009-2015年モデルのおよそ50万台が該当する。

この問題は、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンにも拡大。2014年モデルのフォルクスワーゲン『トゥアレグ』などに、違法なソフトウェアが装着されていた。

今回の和解では、フォルクスワーゲンがおよそ8万3000台の3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル搭載車のうち、およそ2万台の買い取りを行うというもの。残りのおよそ6万3000台については、リコール(回収・無償修理)を実施する。

また、2億2500万ドル(約265億円)を、環境保護基金に拠出することでも合意。さらに、2500万ドル(約29億円)を、カリフォルニア州におけるゼロエミッション車の普及に向けた活動に支出する。

《森脇稔》

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