米国の高級車市場でシェアを競うレクサス、BMW、メルセデスベンツ。3ブランドの11月の販売結果が出そろい、メルセデスベンツが米国高級車市場において、3か月連続で首位に立った。
メルセデスベンツ乗用車ブランドの11月の米国新車販売台数は、3万0363台。前年同月比は1.1%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
11月もSUVの販売が好調。『GLK』後継の『GLC』が、新型車効果で前年同月のおよそ3.2倍の3876台と、大幅増を保つ。『GLS』(旧『GL』クラス)は、6.6%増の3108台と引き続き好調。主力の『GLE』(旧『Mクラス』)は、前年同月比10.6%減の4694台と、4か月連続で減少する。セダン系では『Cクラス』が11月、前年同月比0.3%増の7261台と、プラスに転じた。
レクサスブランドの11月米国新車販売台数は、2万9050台。前年同月比は1%減と、2か月連続で前年実績を下回った。2万9050台の内訳は、乗用車系が1万0740台。前年同月比は15.8%減と、減少傾向。一方、ライトトラック系(SUV)は、1万8310台。前年同月比は10.4%増と、プラスを保つ。
SUV系では、小型SUVの『NX』が、前年同月比55.9%増の5120台と引き続き増加。11月の新記録を打ち立てた。新型『RX』は、前年同月比4.7%減の1万0269台と、11か月ぶりに減少。最上級SUVの『LX』は、前年同月比19.9%増の614台と、6か月連続で増加した。セダン系では、『IS』が16.6%増の3571台と、改良新型効果で19か月ぶりに増加した。
BMWブランドの11月の米国新車販売台数は、2万6189台。前年同月比は18.2%減と、引き続き落ち込む。BMWブランドの2万6189台の内訳は、乗用車系が26.9%減の1万5947台と、4か月連続で減少。ライトトラック系(SAV=スポーツ・アクティビティ・ビークル)は0.5%増の1万0242台と、4か月連続のプラス
乗用車系では、『7シリーズ』が新型投入の効果で、1233台。前年同月比は18%増と、7か月連続の前年超え。SUVでは『X1』が、前年同月比53.2%増の2745台と、3か月連続の前年超え。『X5』は18.4%増の4693台と、2か月ぶりに増加した。
この結果、メルセデスベンツがレクサスとBMWを抑えて、11月の米高級車市場を3か月連続で制した。メルセデスベンツUSAのDietmar Exler社長は、「11月の勢いが、新たな販売記録に向けて、順調な足取りとなる」と語っている。