高谷JCTと横浜港北JCT…2017年開通の新たな首都圏環状ルート[フォトレポート]

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東関道上から見えた高谷ジャンクション(仮称)
東関道上から見えた高谷ジャンクション(仮称) 全 36 枚 拡大写真

2017年、東京湾岸を行く高速道と内陸の道路ネットワークとを結ぶ“縦のライン”が神奈川と千葉でそれぞれ開通する。首都高K7横浜北線と外環道千葉県区間だ。12月23日、第三京浜と東関道から撮影した写真24枚と、12枚の図面・上空画像などから見ていこう。

◆東関道・京葉道・常磐道がつながる

外環道千葉県区間は、三郷南IC~東関道・首都高湾岸線 高谷JCT間の16kmで、開通すると海側の東関道・首都高湾岸線(B)と京葉道、山側の常磐道が結ばれ、外環道の環状東側が完成する。

2017年開通をめざし工事がすすむ高谷JCTを東関道上から見ると、東関道をはるかに高い位置から越えるジャンクションランプの架設工事がほぼ終わっていた。

この外環道千葉県区間は、専用道部分がほぼ地下トンネル、一般道部分が地上を行く。専用道部分は、メトロ東西線、京葉道、JR総武線、京成線などの直下を地下で抜ける。この地下道のさらに下に、北総線と都営新宿線が走る。

高谷ジャンクション(仮称)高谷ジャンクション(仮称)

同区間開通後の整備効果についてNEXCO東日本は、湾岸道から常磐道へ現状40分が15分に短縮されると見込む。

東関道から首都高湾岸線へ。フジテレビ本社屋などが右手に見えるころ、右手に架設工事が見えた。首都高湾岸線東京港トンネルの両脇に設置される国道357号(湾岸道)の東京港トンネル東行(千葉方面、山側)の工事だ。西行(横浜方面、海側)はことし3月に開通している。

◆第三京浜・横羽線・湾岸線がつながる

首都高K7横浜北線「きたせん」は、首都高横羽線(K1)生麦JCT~第三京浜 横浜港北JCT間の8.2kmで、開通すると海側の首都高湾岸線、横羽線と、第三京浜が結ばれる。その先で、横浜環状北西線(ほくせいせん、7.1km)と接続し、東名道を加えた4本の高速道が縦に結ばれる。この横浜北線は2017年3月に開通する。

第三京浜と横浜北線が交差する港北ジャンクションを、第三京浜上から見ると、第三京浜料金所と横浜北線を結ぶランプが見えた。ランプは上下2層構造で、上段が横浜港方面、下段が料金所・青葉JCT方面になる。

第三京浜上から見えた横浜港北ジャンクション(仮称)第三京浜上から見えた横浜港北ジャンクション(仮称)

その手前で、分岐する高架道の橋脚が見えたが、これは横浜環状北西線の準備のようで、北西線の開通はまだ時間がかかりそう。政府与党などは「2020東京までに間に合わせたい」と伝えている。

この横浜北線の工事進捗にあわせ、NEXCO東日本は第三京浜 港北ICの入口位置を12月12日に変更。新料金所を通るルートにあらためられ、新横浜元石川線から第三京浜へ入るレーンの向きが逆転した。

首都高速道路はこの横浜北線の整備効果について、横浜港・羽田空港へのアクセス向上、空港連絡バスの利便性向上などをあげている。開通後は、新横浜と横浜港の間が10分短縮され15分に、新横浜と羽田空港の間が10分短縮され30分になる見込み。

また、首都高速道路は12月22日、横浜北線の4エリアについての工事進捗を発表。11月末時点の写真とともに現状を伝えている。

さらに、横浜北線が開通する2017年3月には、南本牧ふ頭連絡臨港道路(2.5km)も開通。横浜市などは、整備効果について「ふ頭間の輸送時間の短縮により、物流コストの削減が図られる」「南本牧ふ頭と本牧ふ頭の間の輸送時間が5分短縮される」などと伝えていた。

《レスポンス編集部》

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