【ダイハツ トール 試乗】扱いやすさで“一枚上手”な実用車…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II”
ダイハツ トール カスタムGターボ“SA II” 全 10 枚 拡大写真

評判のいいモデルの対抗馬をたてる(ユーザーが望む)のは世の常、だ。誰がどう見てもスズキ『ソリオ』(三菱『デリカD:2』)にかなり似た同車は、一見すると、相手を研究し尽くした感いっぱいだ。

【画像全10枚】

が、実車に乗って見て「おや?」と思わせられた。室内の広々感がコチラのほうが一枚上手だからだ。スペックをあたると室内幅は1480mmでソリオに対し+60mmのアドバンテージ。これは運転席に座った瞬間に実感でき、幅方向のゆとりが嬉しい。これは軽から乗り換えたら“ひとしお”に思えることだろう。またAピラーも『トール』がより起きており、頭まわりの余裕も感じる。

両側パワースライドドアに始まり、フロントウォークスルー、シートのフルフラットモードなど、基本的な機能の便利さは説明不要だろう。後席は70度までリクライニングが可能で「車中泊も可能」(ダイハツ)だ。さらに低床であること(スライドドア分の床の高さは366mm、ラゲッジスペース分は527mm)、スライドドアからの乗降時に安心な大型のアシストグリップ、フルフラットになる後席のダイブイン機構など、使い勝手が前提の設計もいい。床下、デッキサイドなど使える容量の収納も全15箇所と豊富で、5リットルの容量のインパネ中央のボックスは脱着式で、中の掃除がやりやすそうだ。

『ブーン/パッソ』のプラットフォームを基本に専用の設計を加えたボディは、想像以上にしっかりと快適な走りに仕立てられている。試乗車はターボで15インチタイヤ、リヤスタビライザーなど足回りも専用。印象的なのは車重増加分が顏を出すのではなく、いい方向に作用している点。乗り味は十分にしっとりとしているし、走行中の低級なノイズや振動が少ないのがいい。“ターボ分”の余裕が効いて動力性能も無理がない。攻めるクルマではないが、日常メインの扱いやすい実用車だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  2. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
  3. 「危険運転」監視の警報装置、2031年から全新型車に搭載を義務化[新聞ウォッチ]
  4. ホンダ『フリード』は次の改良でどう進化?「クロスター BLACK STYLE」登場か
  5. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. 日立エナジー、空飛ぶクルマ向け電力インフラ整備へ…Eve Air Mobilityと覚書締結
  4. ams OSRAM、CMOSイメージセンサー事業を米インディー・セミコンダクターに売却…AIフォトニクス・ARに集中
  5. レベル4自動運転電動トラック、商用化へ向けて協業…DAFとEinride
ランキングをもっと見る