【SUPER GT】日産が2017年の体制を発表…GT500クラスの3メーカー陣容、出揃う

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昨季3連覇を逃した日産のGT500勢は今季、王座奪還を目指す。
昨季3連覇を逃した日産のGT500勢は今季、王座奪還を目指す。 全 8 枚 拡大写真

17日、日産/ニスモは2017年のモータースポーツ活動の概要についてリリースで発表。SUPER GTのGT500クラスを戦うGT-R勢の布陣が明らかになり、これで同クラスはレクサス、ホンダと併せて今季の参戦陣容が出揃った。

日産/ニスモは明後日(19日)に横浜の日産グローバル本社ギャラリーでファンイベントも兼ねた「モータースポーツ活動計画発表会」を予定しているが、その前にリリースで今季体制を公開するかたちを採った。17年技術規定車となった『Nissan GT-R NISMO GT500』でSUPER GT/GT500クラスに参戦するのは以下の4チーム4台。

■2017年GT500クラス参戦の日産GT-R勢
#12 安田裕信&J.マーデンボロー(インパル/BS)
#23 松田次生&R.クインタレッリ(ニスモ/MI)
#24 佐々木大樹&J-P.デ.オリベイラ(KONDO/YH)
#46 本山哲&千代勝正(モーラ/MI)
※カッコ内はチーム/装着タイヤの略称。BS=ブリヂストン、MI=ミシュラン、YH=ヨコハマ。

MI装着車2台のドライバーは昨季から変化なし。一方で、BSのインパル、YHのKONDOに動きが出た。

闘将・星野一義監督が率いるインパルは、安田の新たなパートナーとしてGT500新人のヤン・マーデンボローを起用。マーデンボローはゲームから“リアル”の世界に入ってきたドライバーで、日本のレースへの本格参戦は初めてだった昨季、GT300ではGT-Rを駆りシリーズ4位、全日本F3でもシリーズ2位という活躍を見せた。そして今季は、以前から彼を高く評価する星野監督のもとで日本の最高峰レースシーンに挑むこととなった(スーパーフォーミュラ=SFにもインパルから今季デビュー。2014年12月のSFテスト参加時から星野監督はマーデンボローを好評価)。

近藤真彦監督のKONDOは、佐々木の僚友としてオリベイラがインパルから移ってチーム復帰(佐々木と組むのは初めて)。YHは昨季3勝と躍進のシーズンを過ごしており、そのうち2勝を挙げたKONDOに強豪オリベイラ復帰となれば、一層の飛躍、チャンピオン争い本格参入が期待されるところである。

MI勢2台は昨季ニスモが開幕2連勝してから現在6連敗中と、序盤好成績によるウエイトハンデ過酷化状況の影響等もあったとはいえ、モーラを含めて勝ち運に見放されてしまっている。シリーズ3連覇を逃し、捲土重来にかけるニスモの松田&クインタレッリ。そしてタッグ2年目の充実度向上が確実なモーラの本山&千代。彼ら2騎は、まず“GT-R & MIこそ最強パッケージ”という近年の流れの再構築を狙い、その先に王座奪取を睨む。

既に発表されているレクサス、ホンダの参戦ラインアップと併せて、今季もGT500クラスは15台の戦い。新たな17年技術規定下での初シーズン、どんな戦いが演じられるのか、興味は尽きないところだ。日産は2011~12年の連覇後にレクサスにV3を阻まれ、14~15年の連覇後にも昨季、再びレクサスにV3を阻止された格好だが、今度はどんな反撃を見せるのか。

ニスモの片桐隆夫CEOのGT500に関するコメント
「今年はSUPER GTのGT500クラスに17年仕様のGT-R NISMOをベースとした新型車で参戦します。なんとしてもシリーズチャンピオンを奪還するという固い決意で、クルマ、組織、体制といったあらゆるものを見直し、これまで以上の準備を行なっています。チーム体制も4チームそれぞれがタイトルを狙える強力な布陣としました。今年も全力で戦いますので、ファンの皆様にはこれまで同様の熱い応援をお願いいたします」

2017年のSUPER GTシリーズは4月9日決勝の岡山国際サーキット戦を皮切りに、全8戦で争われる。

《遠藤俊幸》

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