欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは2月23日、排ガス不正が行われたディーゼルエンジン搭載車について、全世界でおよそ340万台のリコール(回収・無償修理)が完了した、と発表した。
フォルクスワーゲンは2016年春、ドイツ当局から排ガス不正に該当するディーゼルエンジン搭載車のリコール(回収・無償修理)に関する承認を得た。そして、欧州を中心に全世界で、ソフトウェアを更新するリコール作業を進めてきた。
リコールの対象は、「EA189」型と呼ばれるターボディーゼル「TDI」エンジン。排気量は2.0リットル、1.6リットル、1.2リットルの3種類がある。
リコール作業が完了した340万台のうち、ドイツがおよそ140万台を占める。フォルクスワーゲンは、「最新のデータでは毎週、全世界で20万人以上の顧客が、リコール作業を受けている」と説明している。