【新聞ウォッチ】新社会人の入社式---トヨタ、三菱自など「挑戦」「変革」経営トップが訓示

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トヨタ自動車入社式
トヨタ自動車入社式 全 5 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年4月4日付

●露、地下鉄爆発10人死亡、テロか47人負傷、サンクトぺテルブルク(読売・1面)

●駐韓大使きょう帰任、3か月ぶり、次期政権にらみ(読売・1面)

●新車販売500万台回復、16年度、2年ぶり、「軽」は低迷続く(読売・8面)

●「日産の新イメージ作る」西川社長(読売・8面)

●入社式訓示、新人へ挑戦促す(読売・8面)

●「鉄路半減」の挑戦、JR北海道・島田修社長(朝日・15面)

●増える新幹線通勤補助、沿線自治体流出防止や移住促進(毎日・29面)

●旅行予約サイトトラブルに注意(産経・22面)

●社説・JR発足30年、切り捨ては改革でない(東京・5面)

●設備投資2~3割圧縮、JXTG木村会長が方針(日経・13面)

ひとくちコメント

「温かい激励と期待のお言葉を心に刻み、トヨタ自動車の将来を担うべく努力することをここにお誓い致します」。この日初めて袖を通したとみられる真新しい作業服姿の新入社員代表の緊張しながらも力強い誓いの言葉が、広いホールに響きわたった。

新年度がスタートし、4月3日は多くの企業で入社式が行われた。トヨタ自動車では新入社員代表の誓いの言葉の前には、豊田章男社長が「安定した会社に就職して。自分の将来は安泰などと思わないでほしい。挑戦しなければ、自分たちの将来はない」と呼びかけるなど、経済の先行きが見通せないなかで新入社員には「挑戦」や「変革」を求めるトップの発言が相次いだようだ。

4月3日付の夕刊に続き、きょうの各紙にも入社式での注目する主要企業の経営トップの訓示を掲載。このうち、読売は「新人へ挑戦促す」とのタイトルで、豊田社長をはじめ、三菱自動車の益子修社長の「新しい歴史へ第一歩を踏み出した。このように変えるべき、という問題提起を期待する」などとあいさつしたことを伝えている。

また、毎日も「トップ挑戦強調」との見出しで、三菱重工業の宮永俊一社長が国産初のジェット旅客機「MRJ」の納期延期に触れて、「厳しい挑戦が続くが、粘り強く育てていく」と強調したことなどを取り上げた。

産経も「変革・挑戦…呼びかけ」。日経は「新社員、変化を好機に」との見出しで、「企業トップは業界再編や、人工知能(AI)をはじめとする技術革新など事業環境の変化に対応することの重要性を強調。推計89万人の今年の新入社員の船出に対し、目標を持って失敗を恐れず立ち向かうよう求めた」と報じている。

今年度に限らず「失敗を恐れず挑戦」や「変革」などは、入社式での経営トップのあいさつの“定番”でもあるが、たとえば、トヨタの入社式では、現場を率いるリーダーたちで構成する「巧会」のメンバーも後方の席から汗と油が染み込んだ洗いざらしの作業服姿で新人たちの船出を見守っていた。2000人を超えた新入社員と同じ作業服でも、年季が入ったリーダーズのその違いが印象的だった。

《福田俊之》

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