【ニュル24時間】STI、本番を前に現地クオリファイングレースに参戦…様々な収穫を得る

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ニュル24時間レース本番に向けてのクオリファイングレースに出走した「SUBARU WRX STI」。
ニュル24時間レース本番に向けてのクオリファイングレースに出走した「SUBARU WRX STI」。 全 8 枚 拡大写真

4月22~23日、ドイツ・ニュルブルクリンクにて、5月末に同地で開催される24時間レースに向けた「クオリファイングレース」が実施された。本番で3年連続クラス優勝を狙うSTIチームが今季仕様の「SUBARU WRX STI」で参戦、様々な意味で収穫を得た。

日本国内でテストを重ねてきた今季仕様のマシンがドイツに搬入され、14日には一部のチームスタッフも現地ガレージ入り。22~23日のクオリファイングレース(直訳すれば、予選レース)に向けて準備が進められた。

事前レースに本番と同じドライバー布陣で臨むことは、それぞれの別レース参戦の都合などでなかなか難しいものなのだが、今回はカルロ・ヴァンダム/マルセル・ラッセー/ティム・シュリック/山内英輝の4人が揃い、カーナンバー90のWRX STIでクオリファイングレースに出走した。まずはこれが大きな収穫である。

2回の公式予選ではいずれもクラストップタイム。決勝日(23日)朝の予選2回目にはヴァンダムが9分04秒をマークし、目標とする8分台に近づいた。ヴァンダムは「イニシャルのフィーリングがとても良い。ヒデキ(山内)を中心に日本で仕上げてきたセットアップに間違いはないと思う。走るたびにタイムを詰めていけるし、このクルマなら目標の8分台も達成できる」と語っており、スピード面を現地で実証できたことも収穫といえよう。

決勝6時間レースでも、ヴァンダムがラップタイムをさらに2秒詰め、本番へのデータ収集を目的としたメニューも着々と実施。最後に排気系パーツのトラブルが出たため、大事をとってピットでレースを終える判断を下すという状況も発生しているが、これも本番前の収穫と考えていいはずだ。

菅谷重雄チーム監督のコメント
「今回のレースは、他のチーム同様、24時間レースを走りきるための準備と位置づけ、そのためのデータを取りながら、レーシングコンディションでどの程度のパフォーマンスを発揮できるかの確認を目的としていました」

「予選アタックを担当したカルロ(ヴァンダム)をはじめ、ドライバーたちのフィーリングはとても良く、レース中に9分2秒台までラップタイムを詰めていけたので、性能面は検証できたと思っています。また山内ら3人には、それぞれ課題に則した走り方を指示し、本番レースを想定したデータ収集もほぼ予定通りに実施できました」

「でも、不測のトラブルが出てしまってチェッカーが受けられなかったのは事実です。まだ不備があったということですから、きっちりと振り返らなければならないと思います。この事実を真摯に受け止め、残り1カ月の間にしっかりとした準備をして24時間レースに臨み、目標のSP3Tクラス3連覇を果たしたいと思います」

今年のニュルブルクリンク24時間レースは、5月25~28日が本番のレースウイーク。スバル/STIにとっては2011年の最初のクラス優勝以降、7年で5度目の勝利がかかることになり、11~12年の連覇後には達成できなかった3連覇に2度目の挑戦をするかたちにもなっている。

《遠藤俊幸》

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