【人とくるまのテクノロジー2017】マツダのJNCAPスコアが急上昇した理由

自動車 テクノロジー 安全
右側が単眼カメラ。実車ではルームミラーの付け根あたりに装着されている。そのほか、ミリ波レーダー、準ミリ波レーダー、超音波センサーによって高いスコアを実現した。
右側が単眼カメラ。実車ではルームミラーの付け根あたりに装着されている。そのほか、ミリ波レーダー、準ミリ波レーダー、超音波センサーによって高いスコアを実現した。 全 5 枚 拡大写真

マツダは、人とくるまのテクノロジー展において、新型『CX-5』や『G-ベクタリング コントロール』『i-アクティブセンス』などを出展しているが、ここでは、マツダのADAS(運転支援機能)のブランドであるi-アクティブセンスを取り上げる。

昨年末、マツダ『アクセラ』のJNCAP予防安全性能スコアが急激に上昇し、それまで下位に沈んでいたところ、定評あるスバル勢も上回り、一気にトップレベルになったことが話題になった。

これはマイナーチェンジによる性能向上によるものだが、具体的には何が変わったのだろうか。

「歩行者検知が可能になったことが大きいです」と担当者は説明する。「以前は、金属に反射することで対象物を検知するレーザーレーダーを使っていたのですが、これを単眼カメラに置き換え、歩行者が認識できるようになりました。」

JNCAPの予防安全性能評価において、被害軽減ブレーキの評価軸には、「対車両」と「対歩行者」という2つの項目がある。この項目でスコアを稼いだことが、スコアが伸びた大きな要因である。また、単眼カメラでの歩行者検知は「モービルアイの認識技術を利用」しているとのことだ。

人とくるまのテクノロジー展は、5月24日から3日間の予定で、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で開催中だ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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