【BMW R nineT レーサー 試乗】跨った途端に「その気」になってしまう…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
BMW R nine T Racer
BMW R nine T Racer 全 43 枚 拡大写真

跨った途端に、その気になってしまうから面白い。いつも以上にアクセルを開けて、飛ばしがちで走っている自分がいる。

【画像全43枚】

ノーズの長いロケットカウル、前傾のライディングポジションとなるセパレートハンドルにバックステップ、レーシングシート。栄光の歴史へのオマージュだが、現代にその姿を蘇らせれば、なんと目を惹くスタイルであることか。気分はカフェレーサーなのだ。

シルバー仕上げのチューブラーフレームに搭載される、排気量1169ccの水平対向2気筒エンジンは歯切れの良い図太いサウンドを奏で、全域においてトルクフル。その尖った見た目とは裏腹に右手のスロットルグリップ操作に従順で、イメージどおりにトルクを発揮し、Rナインティシリーズらしく扱いやすい。

セパレートハンドルになったことで、コーナーでは曲がる方向(イン側)に腰をずらすなど積極的な体重移動が求められ、それがまた楽しい。エキサイティングな走りに夢中となってしまい、ワインディングではついついペースが上がっていく。

110馬力を発揮するエンジンは充分過ぎるほどにパワフルで、勇ましいほどの力強さをミドルレンジ以降から発揮し、フラットツインならではのテイスティな部分と、高いパフォーマンスを発揮する現代的なパワーユニットである部分がうまく融合している。

決して奇抜なスタイリングだけではない。足まわりや車体にも不満はなく、ハードに走り込んでいると時間を忘れてしまうライダーのハートを熱くさせるものが『Rナインティ レーサー』には宿っている。

それはベテランには懐かしく、若い人たちには新鮮であるはずだ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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