体験! トヨタ×タミヤの新感覚シミュレーターははたして?…グラビティラリー

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
『Gravity Rally(グラビティ・ラリー)』
『Gravity Rally(グラビティ・ラリー)』 全 24 枚 拡大写真

スポーツカーカルチャーを体感できる野外イベント『SHIBUYA SPORTS CAR FES 2017』(シブヤスポーツカーフェス2017)が24~25日の2日間、代々木公園けやき並木(東京都渋谷区)で開催され、協賛企業にはトヨタ自動車(TOYOTA GAZOO Racing)のほか、CARGUY、タミヤが参加している。

このイベントの中で、TOYOTA GAZOO Racingが企画、プロデュースし、タミヤが監修した、実車では実現できない新感覚のカーレース『Gravity Rally(グラビティ・ラリー)』が楽しめる。今回はそのグラビティラリーを体験してみた。

このレース体験は、揺れをリアルに再現する専用シミュレーターに参加者が乗り込み、ヘッドマウントディスプレイを装着。ヘッドマウントディスプレイには、コースを走るRCカーの映像が映し出され、RCカーを自ら運転しているような体験が出来るというもの。

コースは、急カーブはもちろん、凸凹道やジャンプ台など実車では実現できないようなシチュエーションが用意されている。専用シミュレーターは油圧装置で揺れをリアルに再現し、Gのかかり方も本物さながらで臨場感溢れる激しいカーレースを体験できるのが魅力だという。

まず、専用シミュレーターに座ると、ラリーカーさながらの4点式シートベルトを装着。足元にある3つのペダルではRCカーのアクセル、ブレーキ、バック操作が出来る。この時、足のペダルの位置を確認しておかないと、ヘッドマウントディスプレイ装着した後、足元が見えずに困惑するかもしれないので注意。その後、スタッフが専用ヘッドマウントディスプレイを装着させてくれ、体験が始まる。

専用シミュレーターが持ち上がり、RCカーから見るシグナルの合図でレースがスタート。この体験では通常、コースを2周するのだが、記者は2周目最後のカーブで壁に激突したRCカーが動かなくなってしまい、そこで体験終了となってしまった。

実際に体験してみて、まず思ったのは、想像以上に難しいということ。スタートから、アライメント調整が乱れているのか思った方向に車が進まず、直線を走るだけでもかなり難しかった。また、ステアリングの反応も敏感で、カーブを曲がる際、外に膨らんだり、手前に曲がりすぎたりと、何回も側壁にぶつかってしまった。さらに、コースが滑りやすいのか、アクセルを全開に踏んでいるとリアが左右に振られてしまう。

午前中のオープニングセレモニーでこのグラビティラリーを体験した小林可夢偉選手が、走るコツとして「あまり攻めすぎない」と語っていたが、その意味がよくわかった。

また、ヘッドマウントディスプレイに映し出される映像は解像度が低く、明暗がわかりにくかった。さらに、段差やジャンプで映像がちょくちょく途切れたり、ヘッドマウントディスプレイといえどもVRではないので、視点移動が出来ず映像が1点で暴れてしまい、激しい映像に弱い方はすぐ酔ってしまうかもしれない。酔いやすい方は、ヘッドマウントディスプレイではなく通常ディスプレイも用意されているので、そちらを利用したほうがよさそうだ。

専用シミュレーターの揺れは、特にカーブの遠心力のかかり方などがリアルで臨場感を感じるが、そこまで激しく動くわけではないので、小さな子どもでも安心して利用できる。

少し不具合が目立つグラビティラリーの体験だったが、普段、俯瞰的に操縦しているRCカーを運転席の目線で操縦出来るというのはまさに新感覚であるし、そこに専用シミュレーターによってモーションが加わることによって普通のレースシミュレーターではないプレミア感とリアル感があった。

このグラビティラリーは、シブヤスポーツカーフェス2017内で、24日は午後12時から午後4時30分まで、25日は午前10時から午後4時30分まで開催している。

《平川 亮》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る