弾薬輸送中の自衛隊トラックが転落、隊員2人が死傷

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7日午後7時ごろ、熊本県阿蘇市内の県道を走行していた陸上自衛隊の大型トラックが路外に逸脱。道路左側のワイヤーロープを突き破り、約10m下の路外へ転落する事故が起きた。トラックに乗っていた隊員2人が死傷している。

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事故当時、このトラックは大分県大分市の施設(大分弾薬支処)から北熊本駐屯地まで小銃弾約42万発を輸送している最中だったという。銃弾が収められた箱の一部は損壊したそうだが、自衛隊は警察の現場検証が終了した後、1発も残さずに回収する方針だという。

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熊本県警・阿蘇署によると、現場は阿蘇市車帰付近で片側1車線の直線区間。陸上自衛隊・北熊本駐屯地に所属する大型トラックは走行中に道路左側のガードロープに衝突。これを突き破って路外に逸脱し、そのまま約10m下の林へ転落した。

転落によってトラックは中破。運転していた23歳の男性3等陸曹は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で約3時間後に死亡。助手席に同乗していた52歳の男性1等陸曹も胸部骨折などの重傷を負っている。

事故当時、路面は乾燥していた。警察ではハンドル操作を誤ったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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大分と熊本を結ぶ国道57号は2016年4月の熊本地震で大きく破壊され、現在は「ミルクロード」と呼ばれる県道が迂回路となっている。今回の事故はその迂回路で発生した。

トラックが転落した現場は直線区間だが、その前後はカーブが連続する山道。震災後に大型車の通行もできるように整備されたものの、それでも「大型車にとっては辛い道」とされている。

《石田真一》

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