日本における中古車の検査について【オークネット総合研究所】

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オークネット総合研究所は、BtoBネットオークションを主軸とした情報流通サービスを提供するオークネットグループが運営し、独自の調査レポートなどを発表している。

2018年1月より、中古車流通市場およびその品質管理に関し、モビリティジャーナリスト・森口将之氏が取材・調査したレポートを展開。レスポンスでも紹介する。第2回では、オークションにかかせない中古車の検査について、中古車検査専門会社AISの評価システムと人材育成をレポートした。

AISの中古車検査とは

前回のレポートでは、日本における中古車のB to B流通の歴史を振り返り、オートオークション普及についてまとめたが、そこでも紹介したように、インターネットを用い、現車を見ずに取引するオートオークションに不可欠となっているのが、オークネットが設立した中古車検査専門会社AIS(株式会社AIS)である。

AISは1996年にオークネットの検査部門から独立分社化された当時はオークネット・インスペクション・サービスという社名だったが、2000年以降、自動車メーカー中古車事業会社の資本が入ったことを受け、2003年にオートモビル・インスペクション・システムになり、2014年に現在の社名となった。

現在はトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、SUBARUの中古車事業会社がAISへ出資しており、検査においては「六社※統一検査基準」と「自動評点システム」に採用され、中古車業界の健全な発展と信頼性の高い中古車の流通に貢献している。(※トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、SUBARUの中古車事業会社とオークネットの6社)

また2010年には、AISが運用する検査データを「車両品質評価書」として発行する「車両状態評価システム」が、一般社団法人自動車公正取引協議会の監修を受けた。これにより、AISの検査を活用する中古車販売店は信頼性の高まった「車両品質評価書」を使用した小売販売が可能となり、消費者はより安心な中古車購入ができるようになった。

車両品質評価書

このように多方面にわたるネットワークを構築した結果、2017年のAIS検査台数は約84万台、2017年までの累計では1000万台を超えており、中古車検査台数において、実績は業界ナンバー1である。

AISが運用する中古車検査の評価基準は10段階で評価され、品質の高いほうから順にS点>6点>5点>4.5点>4点>3.5点>3点>2点>1点となっており、そこにR点が加わる。詳しくは評価点の目安表を見ていただきたいが、4点以上の評価点であればお勧めの中古車ということになる。

逆に3.5点以下は外装、内装等の加修が必要となる中古車のイメージ、R点が付与されている場合は修復歴ありの意味となるが、走行には支障が無いということが前提となっている(例外あり)。

なお、評価を決定するのはAIS認定検査員だ。AIS認定検査員は、約半年間の社内教育の末、難易度の高い検査員認定試験に合格する必要がある。また、認定試験合格後も年2回の定期研修受講、年1回の更新試験に合格しなければ、資格を継続することはできない。

AISでは消費者からの信頼を得るため、このような検査員技能管理体制を徹底している。

10段階の評価点目安

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《森口将之》

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