日本における中古車の検査について【オークネット総合研究所】

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八千代検定センターと教材車両
八千代検定センターと教材車両 全 10 枚 拡大写真

ガレージではAIS検査を再現してもらった。車種によって異なるが検査項目は合わせて300箇所以上ある。検査員になるための認定試験は25分間で行うが、プロのAIS認定検査員の中には1台あたり10分で検査完了する人もいるそうだ。

検査項目は外装、内装、機関機構、骨格損傷の4つに大別される。なによりも大事なのは事故判定、つまり修復歴があるかどうかだ。溶接にはスポット、ミグ、レーザーなどがあるので特性の違い、たとえば超高張力鋼板を再溶接する場合はスポットの数が決められていることなども見極めのポイントになる。

さらに衝突時は、骨格部位にあらかじめ存在する「パネル急変部」や「打ち抜き穴」が歪んでいないかも決め手になる。塗装の剥がれは経年劣化との見分けが大事になる。

外装は全体を見ることがまず大事だ。片方のライトだけ新品ということもある。ライトは紫外線を浴び続けると色が変わるので判断に有効。逆にフロントフェンダーやホイールは交換してしまうので区別がつきにくいという。

外板パネル交換跡の摘出は、フェンダーパネルであれば「下地色」に注目する。またドアパネルであれば「ヒンジ取付け部」、「シーラント」、「下地色」等が交換と判断する際に重要なポイントとなる。

もうひとつ、修復歴車かどうかを判定する際に挙げたのが、確証証拠か状況証拠かという違い。確証証拠はそれだけで修復歴と確定できるのに対し、状況証拠はそれだけでは明確な答えとならない。後者の際は複数の状況証拠を集める必要がある。

教材車両

3級検定の場合はここで2日間の研修を行う。試験は学科と実技があり、80%以上の正解で合格になる。合格率は6~7割とのことだ。不合格者のための「リトライ」コースもある。

受講風景

2級検定は3日間の研修、1級検定は4日間×5回で20日間の研修を要する。AIS検定資格は2年に1回の更新が必要であり、知識や技能の維持を図っている。

中古車販売店がAISについてどう感じているかも取材した。話を伺ったのは年間約800台の中古車を扱う、東京スバルG-PARK三鷹の伊藤貴之氏である。G-PARK三鷹が創業したのは11年前。東京都内のSUBARU直営中古車販売店では最大規模となっている同店は、全国のSUBARU直営中古車販売店に先駆けて認定中古車制度を導入した店舗でもある。

G-PARK三鷹の豊富な展示車
G-PARK三鷹の豊富な展示車

AISを導入した理由として伊藤氏は、しっかりしたクオリティとジャッジで中古車のブランド力を上げることを念頭に置いていたことを挙げていた。社員よりも外部の目でチェックしたほうが公平ではないかという気持ちから、AISの選択に至ったそうである。

G-PARK三鷹 外観

伊藤氏自身も早い時期にAIS検定を受けており、骨格部位などの呼び方、修復歴を見抜く方法、修理跡摘出のポイントなど、いろいろ勉強になったと話していた。現在はスタッフ全員がAIS検定3級以上の資格を持っている。

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《森口将之》

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