乗り心地に特化したチューニングで新しい世界を切り開く…無限 オデッセイ 試乗

試乗記 国産車
無限 オデッセイ
無限 オデッセイ 全 10 枚 拡大写真

チューニングというとスポーツ性を高めるのが基本になっていて、どうしても乗り心地や快適性は犠牲になるのがあたり前という印象が強かったが、無限はこの壁を破り、乗り心地重視のモデルを世に出した。

今回試乗した『オデッセイ』はそうしたコンセプトを生かしたモデルで、サスペンションは無限としては初の乗り心地重視のセッティングとなっている。具体的にはスプリングはリヤ側を柔らかくしてフロントのレートはそのまま、ショックアブソーバーはとくに縮み側を柔らかくしている。

このセッティングは絶妙で、ゆったりした乗り心地を実現している。単純に柔らかくするだけなら簡単だが、必要なハンドリング性能を残しながらも乗り心地を確保している部分が秀逸なのだ。ホンダ車、それも無限というブランドでチューニングされたクルマが、ハンドリングを犠牲にしていたら大問題だ。きちんとした動きを確保したうえで、快適な乗り心地を実現している部分が優秀。自分で運転した後にセカンドシートに乗ってみたが、その際の乗り心地もよかった。試乗コースの群馬サイクルスポーツセンターは路面が荒れているが、路面の段差なども上手に吸収してくれる。

ファミリーカーとして十分な性能を確保している無限オデッセイだが、そのスタイリングも見逃せない。装着されている各種エアロパーツはスポーティな雰囲気にあふれていて、オデッセイの持っているスポーツ性をさらにアピールできるタイプのもの。低い部分にメッキパーツをあしらっているので、高級感があるとともに夜間に照明当たった際のアクセントも効き高級感を演出できそうだ。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る