四輪出身のモリゾウ流、バイク魅力発信ビジョン…バイクの日スマイル・オン2018 開催

モーターサイクル 企業動向
バイクの日 スマイル・オン 2018(東京・秋葉原、8月19日)
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きょう8月19日は「バイクの日」。日本自動車工業会と日本二輪車普及安全協会は、東京・秋葉原で「バイクの日」スマイル・オン2018を開催。国内4メーカーの最新型バイク展示や、バイク好きタレントによるトークイベントなどが行われた。

オープニング式典には、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車代表取締役社長)、日本自動車工業会二輪車特別委員会の日高祥博委員長(ヤマハ発動機代表取締役社長)、もと世界選手権MotoGPライダーの中野真矢氏らが登壇。バイクの安全性向上へむけた取り組みや魅力発信などについてそれぞれが語った。

ゲストで登壇した中野氏は冒頭、「2年後にせまってきた2020東京オリンピック・パラリンピックにあわせて、国内のバイクをもっと知ってもらう機会をつくりたい。イタリアでは、トリノオリンピック開会式でフェラーリF1カーを走らせ、イタリア車を世界にアピールした。日本には4つのバイクメーカーがある。MotoGPでも優れた成績をおさめている。ぜひ、この東京五輪では、国産バイクの魅力をアピールする機会をつくっていけるよう、盛り上げていきたい」と抱負を語ると、豊田会長も「四輪出身のぼくが動くことで、もっとバイクの楽しさをプロモートしていきたい。バイクに愛着を持ってる人といっしょにね」と続いた。

「週末、ゴルフクラブをちょっと置いてもらって」

「四輪出身でラリーやってる身から思うのは、中野真矢さんのようなプロライダーといっしょに、速く安全に走る楽しさを、もっと伝えていきたい。バイクという新しいモビリティの使い方、乗り方を提案していきたい」と豊田会長。囲み取材では、国産バイクを国内外へ発信していくモリゾウ流ビジョンを話してくれた。

「たとえばね、おじさんたちは週末、ゴルフクラブをちょっと置いてもらって、バイクに乗る時間をつくってかっこよく過ごしてもらいたい。バイク乗りのかっこいいおじさんに、もっとスポットをあててね。かっこいいバイク乗りをプロモートしていきたい」

「このおじさん(日高副会長)なんかね、土日に1000ccのバイクを乗り回す。楽しい乗り方、使い方がわかってるこうしたかっこいいおじさんたちが、もっともっと注目されるようにプロモートしていきたいよね」(豊田会長)

「安全で快適で楽しい、があれば、なんでもやっていい」

ここで新聞記者から出てきた言葉が「安全性」「若者のバイク離れ」。こうしたキーワードにも、豊田会長はモリゾウ流で伝えた。

「ヤマハも四輪やろうとしてるでしょ。もう四輪とか二輪とかでメーカーをわけるとかじゃなくて、陸海空に新しいモビリティをつくる時代。クルマでは、自動運転という、100年に一度というほどの大変革の時代に直面している。だからいろいろやっていきたい。安全で快適で楽しい、があれば、なんでもやっていいと思う。楽しさを欠いてまで安全をとるのはどうかなと」(豊田会長)

また、日高副会長は、「若者のバイク離れといわれるなか、250ccクラスのスポーツバイクに乗る若者たちが増えている。また、大型バイク免許を取得する女性も増えている。今後は、国内バイクメーカー4社以外の企業とも連携しながら、バイクの練習場などをつくっていきたい」と、企業間で連携したバイク普及への取り組みを語った。

プロテクターの重要性

警視庁はこのイベントで、ライダーむけ胸部プロテクターを展示。バイクの死亡事故で、胸部を強打して死亡するケースが多いという実情のなかで、プロテクターの重要性を伝えていた。この式典で中野氏は、「ポケバイからバイク人生が始まったぼく。スピードを競う世界にいた人間がいえることは、プロテクターの重要性はレーサーが一番知っている。どれだけ助けられたか。その大事さをこのイベントでも伝えていきたい」とも話していた。

式典には、豊田会長や日高委員長のほか、安部典明副委員長(本田技研工業二輪事業本部長)、堀内勇二副委員長(川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーバイスプレジデント)、西河雅宏副委員長(スズキ二輪事業本部長)、渡部克明副委員長(ヤマハ発動機代表取締役副社長)、自工会 永塚誠一副会長、和迩健二 常務理事、日本二輪車普及安全協会 林田武人専務理事、内閣府 大橋健晴 交通安全啓発担当、経済産業省 河野太志自動車課長、警視庁 谷井義正交通総務課長、万世橋警察署 早川直敬副署長らが登壇した。

《レスポンス編集部》

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